二十二話 ページ23
「大体、中原君と一緒に帰ることの何がそんなに嫌なの？」
「私にとって中也は親の仇より憎い存在なのだよ。そんな奴と放課後も一緒だなんて、頭がはち切れそうだよ」
「じゃあ今日は別々で帰る？」
「はあ？」
冗談半分でそうやって云えば、割と低めの声を出して、何云ってんだとばかりに睨んできた。こわっ。
「な、何でそんなに怒ってるの？冗談だよ」
「ふーん、冗談なんだ。私、Aちゃんがあまりに反抗するから、束縛の重い恋人なんかほったらかし中也と浮気したいと云っているのかと思ったよ」
云ってない云ってない。九割九分九厘幻聴です。思ったけど、太宰君って中原君のこと地雷すぎない？
「悪りぃな、松下。こいつ、気に入った人には異常なレベルで執着するんだ」
「え、じゃあ太宰君は中原君のこと気に入ってるってこと？」
意外だな、と思って尋ねてみると、二人共とも土気色の顔をして震えていた。
「やめろ！気色悪いっ！」
「どうしよ、すっごい寒気してきた。明日風邪引くかも」
「え、そこまで？」
二人共アレルギーかってくらいの拒絶反応を見せた。ほとんど一緒の反応するから、何だか仲良く見える。
「Aちゃん、早く帰らないと明日38.4℃の熱を出しそうだよ」
「もう、しょうがないなぁ。中原君、バイバイ」
「おう、また明日な」
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嘘だろお前まさか - ﾏﾁﾞこの小説好きです…これは切実に夢主ﾁｬﾝと中也結ばれて欲しいけど、太宰ｻﾝの小説(メタ)だし太宰ｻﾝの気持ちも報われるといいね…考えれば考えるほど難しいﾝ…もう会話の一つ一つがえもいというかなんというか！！！！ (2月20日 22時) (
レス) @page31 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
Kakinotane - 好… 最高か！？太宰さんかわよいし、中原さんも主ちゃんを支えてくれてるの良いなぁ (2月10日 17時) (レス) id: 495f3defd1 (このIDを非表示/違反報告)
あっぴー - くぅぅぅふつうに尊い… (2月10日 14時) (レス) @page28 id: 9335c42a96 (このIDを非表示/違反報告)
橘たまき(プロフ) - 感想さん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (2月4日 18時) (レス) id: e2eb5250a2 (このIDを非表示/違反報告)
感想 - なんだかんだ一番面白い好きお話の続き応援してるので完結してください! (2月4日 18時) (レス) id: 37e340b4fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：橘たまき | 作成日時：2023年12月5日 15時
