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十二話 ページ13

土日も明け、週初めての登校となる、月曜日。身支度を整えて、前髪もチェック。

靴を履いて家を出て出れば、誰かの後ろ姿が目に入った。見覚えのあるシルエットに驚きながらも、声をかけた。


「どうしたの、太宰君」

「おはよう、Aちゃん。恋人らしく、一緒に登校しようと思ってね」

「えっ、もしかしてずっと待ってた?ごめんね」

「謝らなくていいよ。私が勝手に来ただけだし」


ほら。手出して、そう云われて手を差し出すと、太宰君は私の手を握った。指と指を絡めて握っているので簡単に外せない。頬にかぁっと熱が昇る。


「ちょちょっ、ちょっと待って!太宰君!」

「なぁに、Aちゃん」


すっとぼけるように太宰君が云った。手を握る力が強くなる。そのせいで、太宰君の熱がより伝わって、もっと恥ずかしい。


「手っ、離して!」

「そんなに必死に抵抗されると、さすがの私も傷つくよ?」

「だ、だって!」

「もしかして、あんまりこういう経験ない?」

「わかってて聞いてるでしょ!」


仕方ないなぁ、云いながら太宰君はやっと離してくれた。


「うーん、まだ早かったかな」

「慣れる頃には半年経つわ!」

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嘘だろお前まさか - マヂこの小説好きです…これは切実に夢主チャンと中也結ばれて欲しいけど、太宰サンの小説(メタ)だし太宰サンの気持ちも報われるといいね…考えれば考えるほど難しいン…もう会話の一つ一つがえもいというかなんというか!!!! (2月20日 22時) (レス) @page31 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
Kakinotane - 好… 最高か!?太宰さんかわよいし、中原さんも主ちゃんを支えてくれてるの良いなぁ (2月10日 17時) (レス) id: 495f3defd1 (このIDを非表示/違反報告)
あっぴー - くぅぅぅふつうに尊い… (2月10日 14時) (レス) @page28 id: 9335c42a96 (このIDを非表示/違反報告)
橘たまき(プロフ) - 感想さん» コメントありがとうございます!頑張ります! (2月4日 18時) (レス) id: e2eb5250a2 (このIDを非表示/違反報告)
感想 - なんだかんだ一番面白い好きお話の続き応援してるので完結してください! (2月4日 18時) (レス) id: 37e340b4fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:橘たまき | 作成日時:2023年12月5日 15時

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