十一話 ページ12
「で、Aちゃんはどうなの。
「云い方云い方。まるで中原君がろくでもない男みたいじゃん」
んー、そうだなぁ。声も顔も好きだし、ちょっと荒っぽいのに実は優しいところとか?あとそれから、面倒見のいいところ?友達に勉強教えてたりしてるでしょ?
そう云うと、太宰君は嫌そうに顔を顰めた。
「中也はそんな良い奴じゃない!喧嘩とかよくしてるし、私がちょっっと煽っただけで殴りかかってくるし、勉強だって私の方ができるもん!」
ぷんすこ、という効果音が似合いそうなくらい拗ねた太宰君。こちらを見ずに腕を組んで、そう云った。
学校一の美男子と云われるくらいだから、爽やか系イケメンかと思ってたけど、太宰君も子供ぽいところがあるんだなぁ、と思わず笑ってしまった。
「………んむう。笑うの禁止!」
「ふふ、ごめんってば。太宰君が思ったより可愛くて」
「可愛くないっ!」
それからしばらく雑談しながら、楽しく歩いた。
あ、見て、百合が咲いてる。珍しいね。ほんとだ、知ってるかい?百合の花言葉は無垢なんだよ。Aちゃんによく似合うね。………このギザ男め!
わいわいと盛り上がることには、もう家に着いていた。
「じゃあね、太宰君」
「うん。さよなら、Aちゃん」
手を振れると、太宰君も振り返してくれた。なんだか太宰君と別れるのがとても名残り惜しく思った。
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嘘だろお前まさか - マヂこの小説好きです…これは切実に夢主チャンと中也結ばれて欲しいけど、太宰サンの小説(メタ)だし太宰サンの気持ちも報われるといいね…考えれば考えるほど難しいン…もう会話の一つ一つがえもいというかなんというか!!!! (2月20日 22時) (レス) @page31 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
Kakinotane - 好… 最高か!?太宰さんかわよいし、中原さんも主ちゃんを支えてくれてるの良いなぁ (2月10日 17時) (レス) id: 495f3defd1 (このIDを非表示/違反報告)
あっぴー - くぅぅぅふつうに尊い… (2月10日 14時) (レス) @page28 id: 9335c42a96 (このIDを非表示/違反報告)
橘たまき(プロフ) - 感想さん» コメントありがとうございます!頑張ります! (2月4日 18時) (レス) id: e2eb5250a2 (このIDを非表示/違反報告)
感想 - なんだかんだ一番面白い好きお話の続き応援してるので完結してください! (2月4日 18時) (レス) id: 37e340b4fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:橘たまき | 作成日時:2023年12月5日 15時