十話 ページ11
「………そういうこと聞いちゃう？」
何となーく気になって、と太宰君は歩きながら云った。彼の少し後ろを続いて歩く。玄関を出ると、暖かい風が身体を包んだ。
太宰君はこっちを見ない。
「君たち、あんまり接点ないでしょ」
「そんなことも………、あるけどさぁ」
太宰君にはわかんないよ、私みたいなのの気持ちなんて。小さく呟けばやっと太宰君は私に視線を向けた。
「拗らせてるねぇ」
「………うるさいなぁ」
「で、どこが好きなの？」
執拗に尋ねてくる太宰君に呆れた。
「じゃあ、太宰君が今まで付き合った女の子の好きなところを教えてよ」
「うげぇ、そんなこと聞いてどうするの」
「どうもしないけど。でも知りたいなぁ」
「ええー、そうだなぁ。………顔が整ってるところ？それから、スタイルが良いところとか？」
「外見ばっかじゃん」
ええー、だってぇ。と太宰君は云い訳するように云った。
「女の子たちも私の外見しか見ないんだもの」
拗ねたように、ふんす、と鼻を鳴らす太宰君はほんの少し、本当に少しだけ可愛かった。
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嘘だろお前まさか - ﾏﾁﾞこの小説好きです…これは切実に夢主ﾁｬﾝと中也結ばれて欲しいけど、太宰ｻﾝの小説(メタ)だし太宰ｻﾝの気持ちも報われるといいね…考えれば考えるほど難しいﾝ…もう会話の一つ一つがえもいというかなんというか！！！！ (2月20日 22時) (
レス) @page31 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
Kakinotane - 好… 最高か！？太宰さんかわよいし、中原さんも主ちゃんを支えてくれてるの良いなぁ (2月10日 17時) (レス) id: 495f3defd1 (このIDを非表示/違反報告)
あっぴー - くぅぅぅふつうに尊い… (2月10日 14時) (レス) @page28 id: 9335c42a96 (このIDを非表示/違反報告)
橘たまき(プロフ) - 感想さん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (2月4日 18時) (レス) id: e2eb5250a2 (このIDを非表示/違反報告)
感想 - なんだかんだ一番面白い好きお話の続き応援してるので完結してください! (2月4日 18時) (レス) id: 37e340b4fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：橘たまき | 作成日時：2023年12月5日 15時
