一話 ページ2
ドクドクと高鳴る胸を押さえて深呼吸をする。大丈夫、私は不可能を可能にする女だ。今日のためにたくさんの準備と努力をしてきた。
____私こと松下Aは今、人生最大の偉業を成し遂げようとしている。
というのは大袈裟で、好きな人の靴箱にラブレターを投函しようとしているのだ。投函なんて云い方をするとまるでポストみたいだが、それはさて置き。
わざわざ誰も居なくなる時間まで帰らず、ラブレターを書くのに一週間もかけたのだ。やるなら今しかない。
誰かに見られるわけでもないのに、そーっと靴箱の蓋を開け、そーっとラブレターを入れた。そして、そーっと家へと帰ろうとしたその時だった。
こつこつと足音が聞こえてきた。すぐそこから。
恐る恐る顔を上げる。
すると、立っていた。学年一の美男子との呼び声の高い太宰治君が。
そして、私の好きな人______の友達が。
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嘘だろお前まさか - マヂこの小説好きです…これは切実に夢主チャンと中也結ばれて欲しいけど、太宰サンの小説(メタ)だし太宰サンの気持ちも報われるといいね…考えれば考えるほど難しいン…もう会話の一つ一つがえもいというかなんというか!!!! (2月20日 22時) (レス) @page31 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
Kakinotane - 好… 最高か!?太宰さんかわよいし、中原さんも主ちゃんを支えてくれてるの良いなぁ (2月10日 17時) (レス) id: 495f3defd1 (このIDを非表示/違反報告)
あっぴー - くぅぅぅふつうに尊い… (2月10日 14時) (レス) @page28 id: 9335c42a96 (このIDを非表示/違反報告)
橘たまき(プロフ) - 感想さん» コメントありがとうございます!頑張ります! (2月4日 18時) (レス) id: e2eb5250a2 (このIDを非表示/違反報告)
感想 - なんだかんだ一番面白い好きお話の続き応援してるので完結してください! (2月4日 18時) (レス) id: 37e340b4fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:橘たまき | 作成日時:2023年12月5日 15時