6、人喰い虎に襲われて ページ8
「え、何？動物園から抜け出してきたの？うわ、怖っ」
「いや、動物園から抜け出したという情報は届いていない。たぶん違うのだろう」
余計怖いです。
抜け出したわけじゃないんなら、野生ということになるだろう。野生の虎なんて、下手したら銃を持ったマフィアより怖いじゃないか。
「心配しなくても大丈夫ですよ、西園寺さん。貴女のような美しい方は、私が魂を削ってでも守りますから。＿＿＿＿そして虎を捕らえた暁には、是非私と心中してください！」
一瞬だけキュンとしたのに、最後の一言で全てが台無しになった。というか大丈夫？最後の死亡フラグじゃん。成功しても失敗しても死亡ルート確定じゃん。
「そういえば、何か有益な情報は手に入ったの？」
「はい、もちろん。近頃、街を荒らしている"人食い虎"だそうです。倉庫を荒らしたり畑の作物を食ったり好き放題にしているらしくて。最近この近くで目撃されたらしいのですけど＿＿＿」
ガタン、と椅子が倒れる音がした。隣を見れば、敦君が椅子ごと倒れていた。怯えたように太宰君たちを見る。
「敦君、大丈夫？」
「は、はい。ぼ、僕はこれで失礼します」
逃げるように店を出て行こうとする敦君を、国木田君が止める。
「無理だ！や、奴に人が敵うわけない！」
「貴様、人喰い虎を知っているのか？」
「あいつは僕を狙ってる！殺されかけたんだ！この辺に出たんなら、早く逃げないとっ＿＿＿＿」
ダァン、という音と共に敦君が床に叩きつけられた。国木田君に腕を捕まれ、うつ伏せになって倒れている。
「茶漬け代は全て話すか、腕一本だな」
「ちょっ、暴力はよくないって！ひっひっふー」
「それはちょっと違うだろう」
「まあまあ。西園寺さんの言う通りだよ、国木田君。君がやると情報収集が尋問になる。社長にいつも云われてるじゃないか」
国木田君はふん、と云うと敦君を解放した。太宰君は敦君に合わせて屈んだ後、尋ねた。
「それで、君はあの虎の何を知っている？」
敦君は悔しそうに歯を食いしばって云った。
「うちの孤児院は、あの虎にぶっ壊されたんです」
そう云って、敦君は語り始めた。孤児院での扱いや、そこで起こったことを。
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紗雪(プロフ) - あ、やばい。中也とのやり取りが好き過ぎて天国に上ってまうんだが。。。。。 (11月1日 20時) (
レス) @page34 id: 7cb363da36 (このIDを非表示/違反報告)
橘たまき(プロフ) - おそらだみょんさん» 応援ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (10月15日 13時) (レス) id: e2eb5250a2 (このIDを非表示/違反報告)
おそらだみょん(プロフ) - 中也とのやり取りが頭に浮かんで口角が上がりすぎて元に戻っちゃうぐらいです。応援してます！ (10月15日 12時) (レス) @page21 id: 1556141491 (このIDを非表示/違反報告)
橘たまき(プロフ) - みあさん» コメントありがとうございます！私もコメントが嬉しすぎて天空カジノまで飛んで行っちゃいました。更新頑張ります！ (10月8日 7時) (レス) id: e2eb5250a2 (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - やばい好きすぎる…リアルで口角ﾆﾁｬｱｱｱｱｱｱｱってなって天空カジノまで飛んで行ったんですけど。。。。。。愛してます！めちゃ好きですこれからも頑張ってください！ (10月7日 20時) (レス) @page15 id: 2a2ca5b148 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：橘たまき | 作成日時：2023年9月23日 8時
