44、女優にだってなれる気がする ページ46
「だ、だれか〜。助けて〜」
「お前は黙れッ！」
「え、えぇ〜………」
人質が助けを求めるのって当たり前だよね？怖かったら誰でも助け求めるよね？精一杯の人質のつもりなんだけどなぁ。
店内を見渡す。仕事帰りと思しき男性に女性、学生、中には子連れまでいる。子供は母親に抱きしめられながら声を抑えて泣いていた。
さて、どうしよう。
別にこいつを倒そうとかは考えてない。そのうち軍警か、私が人質にされたことを知ったマフィアがどうにかしてくれる。
犠牲を出さずに、かつ、私が怪我をしないようにこの場を乗り切るかが問題だった。
考えた末、一つの案を思いついた。正直かなりリスキーだが、成功すれば最小限の被害で済みそうだ。
「あ、あの〜」
「お前ッ！いい加減黙らねぇと撃つぞッ！」
「そ、そうじゃなくて。私、西園寺財閥の娘なんです。お金ならいくらでもあげるんで、それで勘弁してもらえませんか？」
「………お前がそこの娘と証明できるものは？」
「でぃ、DNA鑑定？」
「ふざけるなっ！」
よくわからないが怒らせてしまった。どうすれば私が西園寺財閥と証明できるか………。
「あっ、そうだ。今からお父さんに電話かけてみるんで、貴方が代わりに出てください」
「もしお前の父親以外が出たら、お前の命はないと思え」
そう云って、強盗は私を一度解放した。
携帯電話を取り出し、父親ではない
「お父さんの名前は西園寺太宰です」
「なんだ、その妙な名前は」
「お爺ちゃんがつけたらしいです」
携帯をスピーカーにして強盗に渡す。電話相手は太宰君。彼なら機転を効かせてどうにかしてくれるはずだ。
「お前が西園寺財閥の西園寺太宰で合っているか？」
「そうですが。………貴方は？」
「今お前の娘を預かっている。返してほしくば、300万円用意しろ」
「パパたすけてー」
「お前は黙っていろ！………○○交差点のコンビニで待っている。軍警には連絡するなよ」
強盗は返事を待たずに電話を切った。
「携帯は預かっておく。通報されたら厄介だしな」
「壊さないんならいいですよ」
「にしても、お前の父親、声が若くねぇか？」
「週に一回、お歌のお稽古に通ってるんで、そのせいだと思います」
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紗雪(プロフ) - あ、やばい。中也とのやり取りが好き過ぎて天国に上ってまうんだが。。。。。 (11月1日 20時) (
レス) @page34 id: 7cb363da36 (このIDを非表示/違反報告)
橘たまき(プロフ) - おそらだみょんさん» 応援ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (10月15日 13時) (レス) id: e2eb5250a2 (このIDを非表示/違反報告)
おそらだみょん(プロフ) - 中也とのやり取りが頭に浮かんで口角が上がりすぎて元に戻っちゃうぐらいです。応援してます！ (10月15日 12時) (レス) @page21 id: 1556141491 (このIDを非表示/違反報告)
橘たまき(プロフ) - みあさん» コメントありがとうございます！私もコメントが嬉しすぎて天空カジノまで飛んで行っちゃいました。更新頑張ります！ (10月8日 7時) (レス) id: e2eb5250a2 (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - やばい好きすぎる…リアルで口角ﾆﾁｬｱｱｱｱｱｱｱってなって天空カジノまで飛んで行ったんですけど。。。。。。愛してます！めちゃ好きですこれからも頑張ってください！ (10月7日 20時) (レス) @page15 id: 2a2ca5b148 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：橘たまき | 作成日時：2023年9月23日 8時
