40、走れ西園寺 ページ42
＿＿＿＿学校を廃校しろ。さもなくば、生徒ごと学校を爆破する。
これが脅迫状に書かれていた内容だ。なんとおかしなことに、この脅迫状は手書きで書かれていたらしかった。
普通は自分の筆跡をあまり残したがらないはずだ。
筆跡での鑑定なんかもあるし、罪悪感で書けないものだ。犯人が馬鹿なのか、愉快犯なのか………。どういう心理での犯行かはわからないが、いずれにせよ警戒しなくてはならない。
.
昼休みも過ぎ去り、生徒たちは午後の授業を受け終わり、放課後になった。運動部のかけ声と吹奏楽部の演奏が校舎に響き渡る。
そんな中、相談室の扉が開く音がした。ガラガラという音の元を確認しようとした時だった。
「失礼します」
「こんにちは敦君」
身体がものすごい速さで動いた。私の推しである敦君の声が聞こえたからである。
熱いものを触ると手が引っ込んでしまうのと同じように、五感で敦君を知覚すると反射的に彼の元へと駆けつけてしまうのだ。
ほとんど生 理的現象なのだ。
「ええっ！？西園寺さん、どうしてここに！？」
「敦君こそどうしてここに？」
「仕事ですよ」
敦君が質問に答えようと口を開いた瞬間、またも聞き覚えのある声がした。あれ、何なら昨日も聞いたような。
「こんにちは、西園寺さん。昨夜ぶりですね」
「太宰君………」
案の定、太宰君が居た。いつもの砂色の外套はどこへやら、珍しくスーツを着ていた。そういえば敦君もうちの制服を着ている。
「仕事って？」
「この学校に脅迫状が来たことは知っていますか？」
「うん、他の先生から聞いたよ」
「実は探偵社に依頼が来ましてね。犯行を阻止せよ、と」
「あれ、警察は？」
こういうのってまずは警察に頼るものじゃないのかな。それにこの事件は探偵社が出るほどの事件でもない気がする。
「校長個人が探偵社に依頼をしていたんですよ」
「あー、そうなんだ」
知らなかった。校長、そういうのは連絡してよ。
「校長もあまり大事にしたくなかったらしいので。生徒にも脅迫のことは知らせていないらしいですね」
「何やってんだよ、
保護者にバレたらクレームもんだわ。マジでモンスターペアレント大暴れだわ。
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紗雪(プロフ) - あ、やばい。中也とのやり取りが好き過ぎて天国に上ってまうんだが。。。。。 (11月1日 20時) (
レス) @page34 id: 7cb363da36 (このIDを非表示/違反報告)
橘たまき(プロフ) - おそらだみょんさん» 応援ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (10月15日 13時) (レス) id: e2eb5250a2 (このIDを非表示/違反報告)
おそらだみょん(プロフ) - 中也とのやり取りが頭に浮かんで口角が上がりすぎて元に戻っちゃうぐらいです。応援してます！ (10月15日 12時) (レス) @page21 id: 1556141491 (このIDを非表示/違反報告)
橘たまき(プロフ) - みあさん» コメントありがとうございます！私もコメントが嬉しすぎて天空カジノまで飛んで行っちゃいました。更新頑張ります！ (10月8日 7時) (レス) id: e2eb5250a2 (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - やばい好きすぎる…リアルで口角ﾆﾁｬｱｱｱｱｱｱｱってなって天空カジノまで飛んで行ったんですけど。。。。。。愛してます！めちゃ好きですこれからも頑張ってください！ (10月7日 20時) (レス) @page15 id: 2a2ca5b148 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：橘たまき | 作成日時：2023年9月23日 8時
