27、今までで一番辛い任務だった ページ29
「ああっ！また揃わなかったよ！ていうか、ジョーカー誰が持ってるの？樋口ちゃん、誰だと思う？」
「………さあ」
「何ともない顔してる芥川君が持ったりして」
「…………いえ」
ババ抜きを始めたはいいものの、二人とも無口であまり盛り上がらない。積極的に二人に話かけるが、返ってくるのはそっけない返事ばかり。芥川君も樋口ちゃんもさっさとこの茶番を終わらせたい、という顔をしていた。
私もちょっと嫌になってきてる。でも今やめたらそれはそれで気まずいし、その後の空気も微妙になるし。女子高生みたいなキャピキャピした会話は要らないから、お世辞程度の返事はしてくれ。
「………」
「あ、樋口ちゃん一番だ！じゃあジョーカーは芥川君かな？」
「………」
「てか芥川君、残り一枚じゃん！どうしよ〜、私負けるかも」
「………」
「あ、芥川君、最後の一枚揃ったんだ。私負けちゃった。実は最初から最後までジョーカー持ってたんだよね。いや〜、二人とも強いな〜」
「………」
とうとう二人とも喋らなくなった。気まずさに耐えられなくて、トランプを意味もなく混ぜる。あっ、一枚落とした。
「次は何をする？大富豪は？ルールわかる？」
「いえ、僕は少し手洗いに」
「あ、いってらっしゃい」
やっと喋ったかと思ったら、普通に断られた。芥川君が一礼してから部屋を出ていく。芥川君が出てから少しして、樋口ちゃんが話しかけてきた。
「………すいません。あまり大した返事ができなくて」
「あ、別にいいんだよ」
「少し緊張していたもので」
「あ、そうなの」
沈黙再び。
私の脳内は、この
大体、何でこんな任務を私に押しつけるんだ。段々と首領に腹が立ってきた。心の中で首領に悪態を吐く。
「………あれ？」
そういえば芥川君戻ってこないな。かれこれ十分は経っている。トイレはこの部屋のすぐに横にあるのに。
様子でも見にいこうかと椅子から立ち上がると、ガッと素早く樋口ちゃんも立ち上がる。腰の部分に手を添えていた。腰＿＿＿。そう、ちょうど銃を仕舞う場所らへん。
なるほどそういうことか。
私は状況を理解し、携帯電話を取り出す。そして広津さんに電話をかけた。
「広津さん、芥川君が脱走しました」
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紗雪(プロフ) - あ、やばい。中也とのやり取りが好き過ぎて天国に上ってまうんだが。。。。。 (11月1日 20時) (
レス) @page34 id: 7cb363da36 (このIDを非表示/違反報告)
橘たまき(プロフ) - おそらだみょんさん» 応援ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (10月15日 13時) (レス) id: e2eb5250a2 (このIDを非表示/違反報告)
おそらだみょん(プロフ) - 中也とのやり取りが頭に浮かんで口角が上がりすぎて元に戻っちゃうぐらいです。応援してます！ (10月15日 12時) (レス) @page21 id: 1556141491 (このIDを非表示/違反報告)
橘たまき(プロフ) - みあさん» コメントありがとうございます！私もコメントが嬉しすぎて天空カジノまで飛んで行っちゃいました。更新頑張ります！ (10月8日 7時) (レス) id: e2eb5250a2 (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - やばい好きすぎる…リアルで口角ﾆﾁｬｱｱｱｱｱｱｱってなって天空カジノまで飛んで行ったんですけど。。。。。。愛してます！めちゃ好きですこれからも頑張ってください！ (10月7日 20時) (レス) @page15 id: 2a2ca5b148 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：橘たまき | 作成日時：2023年9月23日 8時
