26、レッツトランプ ページ28
首領に外出禁止命令を出されてから、外では色々なことが起きていた。
マフィアの精神操作の異能者が組合に利用され、街を半壊させたり、探偵社と停戦を組んだり。そして例の十三歳年上の彼氏を持つ高田ちゃんに、思い切って彼氏と別れるように説得したが、彼女はすでに別の男との恋を始めていることが判明したりと。
ちなみにその男は六歳年上らしい。うーん、グレーゾーン。
そんな中、首領に芥川君という構成員の見張りを頼まれた。なんでも、芥川君は怪我をしているにも関わらず、任務に出たがり、首領でも手に負えないらしい。その意欲は素晴らしいが、今はとりあえず治療に専念してほしいらしい。
そんな狂犬とも云うべき彼を任されたが、はたして私なんかに制御できるのだろうか。不安で仕方ない。
医務室で彼を待っていると、ガラガラと扉の開く音が。扉に目を向けると、蜂蜜色の髪をした美女と、黒い外套が印象的な痩せた青年が入ってきた。
「失礼します」
女性がそう云った。芥川君というのは、たぶん青年の方だろう。鋭い目つきに、周りを警戒した動き。裏社会の知識が浅い私でも、彼が只者でないことがわかった。
「君が芥川君？」
「ええ」
「首領から話は聞いているね？」
「…………はい」
芥川君は不満そうに間を開けて返事をした。そんなに任務が好きなのか。思わず苦笑いをした。
「では、私はこれで」
「ちょっと待って」
出て行こうとする女性を引き止める。引き止められた本人は不思議そうにこちらを見た。
「君、これからの予定は？」
「特には。書類仕事も終わらせましたし、私の仕事は芥川先輩補佐が主なので」
「そっか。じゃあもう少しここで居てよ。お茶持ってくるしさ」
「ええ、まあ」
曖昧な回答のわりに、女性は心なしか嬉しそうな表情を浮かべた。ちょこん、と芥川君を気にするように、彼の横に腰かける。
私はあらかじめ用意していたお茶と一緒にあるものを運ぶ。
「君、名前は？」
「樋口です」
「そっか、私は西園寺だよ。ねぇ樋口ちゃん、芥川君。
＿＿＿＿トランプしよ」
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紗雪(プロフ) - あ、やばい。中也とのやり取りが好き過ぎて天国に上ってまうんだが。。。。。 (11月1日 20時) (
レス) @page34 id: 7cb363da36 (このIDを非表示/違反報告)
橘たまき(プロフ) - おそらだみょんさん» 応援ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (10月15日 13時) (レス) id: e2eb5250a2 (このIDを非表示/違反報告)
おそらだみょん(プロフ) - 中也とのやり取りが頭に浮かんで口角が上がりすぎて元に戻っちゃうぐらいです。応援してます！ (10月15日 12時) (レス) @page21 id: 1556141491 (このIDを非表示/違反報告)
橘たまき(プロフ) - みあさん» コメントありがとうございます！私もコメントが嬉しすぎて天空カジノまで飛んで行っちゃいました。更新頑張ります！ (10月8日 7時) (レス) id: e2eb5250a2 (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - やばい好きすぎる…リアルで口角ﾆﾁｬｱｱｱｱｱｱｱってなって天空カジノまで飛んで行ったんですけど。。。。。。愛してます！めちゃ好きですこれからも頑張ってください！ (10月7日 20時) (レス) @page15 id: 2a2ca5b148 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：橘たまき | 作成日時：2023年9月23日 8時
