22、睡眠は身長伸びると云ったけど ページ24
はああ！？と中也君は店全体に響きわたるくらい大きな声で叫んだ。ちょっと静かに、と云うが、手前、何で生きてんだよっ！とさっきとあまり変わらない声量で尋ねられた。
「何でって、心臓が動いてるから？」
「そういう意味じゃねぇ」
中也君が云いたいのは、どうしてマフィアに消されていないか、ということらしかった。
「んーとね。西園寺財閥ってさ、結構知名度高いし、それなりに権力あるじゃん？だから揉み消したりとかも得意で、なかなか裏切りの証拠が見つからなくて。それで西園寺家に勘当されてる私に目をつけたわけ」
「なるほどな。首領が一般人拾ってきて、重要な役職に就かせるのはおかしいと思っていたんだよ」
「まあ、私も勘当されてて、大した情報は持ってなかったけどね。隠し金庫の場所とか、ポートマフィア以外で繋がってる裏社会の組織とか」
「結構重要じゃねえか」
中也君は呆れたように云った。
「それで、首領は私が家族を売る行為をするのは抵抗があると思ったんだろうね。それで情報の提供と引き換えに、マフィアに雇われたの。職に困ってたからラッキーだったなー」
別にあの家族を売ることにあまり抵抗はなかったし、首領がついでに云った、君の夢を叶えてあげよう、という言葉が魅力的で、即マフィア側についた。
「それでね。首領が権力使って私をカウンセラーにしてくれたの」
そう、裏社会ではなく、表社会で活躍するスクールカウンセラーに。
「今では週三で進学校のカウンセラーやってまーす」
おどけるように云った。週三って多すぎだろ！というツッコミを期待したが、それは叶わなかった。何故ならば。
「ん？あれ？中也君寝ちゃってる………」
中也君は熟睡していたからだ。
23、ダンディかつスマート、そして可愛い→←21、お酒の勢いで
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 266人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紗雪(プロフ) - あ、やばい。中也とのやり取りが好き過ぎて天国に上ってまうんだが。。。。。 (11月1日 20時) (
レス) @page34 id: 7cb363da36 (このIDを非表示/違反報告)
橘たまき(プロフ) - おそらだみょんさん» 応援ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (10月15日 13時) (レス) id: e2eb5250a2 (このIDを非表示/違反報告)
おそらだみょん(プロフ) - 中也とのやり取りが頭に浮かんで口角が上がりすぎて元に戻っちゃうぐらいです。応援してます！ (10月15日 12時) (レス) @page21 id: 1556141491 (このIDを非表示/違反報告)
橘たまき(プロフ) - みあさん» コメントありがとうございます！私もコメントが嬉しすぎて天空カジノまで飛んで行っちゃいました。更新頑張ります！ (10月8日 7時) (レス) id: e2eb5250a2 (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - やばい好きすぎる…リアルで口角ﾆﾁｬｱｱｱｱｱｱｱってなって天空カジノまで飛んで行ったんですけど。。。。。。愛してます！めちゃ好きですこれからも頑張ってください！ (10月7日 20時) (レス) @page15 id: 2a2ca5b148 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：橘たまき | 作成日時：2023年9月23日 8時
