我妻クン は 予約済み【我妻善逸】

____スキ ページ9

(さあやside)


やって、しまった。

勢い余って 屋敷から出てきてしまったけれど。


アレ...完全に私が悪くね？


『バカバカバカバカっ！私のバカっ。』


...善逸の悲しそうな顔と音が頭から離れない。


最低だ、私。


ビビりで泣き虫...とか善逸が1番自分で気にしてることなのに。

わかってたのに。それを言えば善逸が傷つくことくらい


それに 私がキレ症なのは ホントのことなんだよなぁ


だいたい 喧嘩が始まる時は私が怒り出すから。


普段はそこまででもないんだけど、善逸が関わると何故かすぐにかっときてしまう。


今だって...



伊之助「お前らって似てるよな」


そう伊之助に言われた時


私は、ほんとは 嬉しかったのに。

好きな人に 似てるって言われて嬉しくないわけがない


でも、


『こんな奴と一緒にしないでよ伊之助』


善逸「はぁぁぁ！？こっちのセリフだわ！」



...思ってもないことを口にしちゃう 私の悪い癖


ほんとに可愛くない、私。



善逸に愛想尽かされても 無理ないな



許嫁って言ったって、口約束だもん。







泣きたくなって 屋敷の裏口でうずくまっていたら



「さあや！さあやー！どこにいるんだよぉ」



大好きな人の声がする


「悪かったよぉぉ、俺が悪かったぁぁ 、だから戻ってきてよぉぉ」


「お願いだからぁぁ」


声からして泣きながら私を探しているんだろう。


耐えられなくなって 善逸の声がする方に駆け出す






涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにしながら私を探している善逸が目に入った



『ごめんっ、善逸、ごめんね！』


思わず 駆け寄って後ろから抱きつく




善逸は振り向いて私を正面から抱きしめた


善逸「ごめん、俺っ、さあやのこと嫌だなんて思ってないよ。思ってもないこと言ってごめんね、」


ごめん、ごめん と泣きながら何度も謝る善逸


たまらなくなってぶわあっと私も涙が溢れてきた


『ばかぁっ、謝るのは私の方だよぉぉ。いっつも我儘言ってごめんね、すぐ怒ってごめんね、口悪くてごめんねぇぇぇ』




善逸「いいんだよ、それがさあやだから。」



そう言って善逸は 私の頬に手を添える


それだけで私は顔が真っ赤に染って息が出来なくなる



善逸「...俺の事許してくれる？」




それは ずるいよ 善逸。


許さない 、なんて言えないじゃない


『当たり前だよっ』


それから2人してまたわんわん泣いた

伊之助には うるせぇ！って怒られたけど。





仲直り/オチが謎

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