我妻クン は 予約済み【我妻善逸】

____キライ ページ4

(炭治郎side)


「ねえねえ 知ってる？」


「あの二人ってさ許嫁らしいよ？」



鬼殺隊員が集まる場所でよく耳にするこの噂


2人みたいに耳がよくなくたってしっかり聞こえる。


゛あの二人 ゛ ってのは もしかすると...


いや、もしかしなくても 俺の親友の2人の事だろう。


「ええ、でもいつも喧嘩しかしてなくない？」


「ほんとに許嫁なの？」


...激しく同意する。



ほんとに2人は許嫁なのか 俺だって信じられない。




目の前にいるこのふたりはどう見たって許嫁には見えやしない。



『ちょっと善逸！！』



善逸「うわぁっ、なんだよ急に大きな声出すなよ びっくりするだろ！」



『知るか！この野郎、伊之助に昔の私のこと話したな！？』


善逸「なんで怒ってんだよ別にいいだろ！！？さあやがまだ可愛いかった頃の話をしてやったんだよ！」


『まだってなによまだって！！今でも充分可愛いでしょうが！』


善逸「...エ」


『なによその顔ぉぉぉ！！』


目の前で繰り広げられる この言い争いは


今に始まったことでもない 見慣れた光景だ。



『炭治郎ぉぉぉ、善逸が私の事可愛くないって...』


さあやが泣きそうな顔ですがりついてくる



炭治郎「善逸、人が傷つくことを平気で言うのは良くないぞ。」


そう一言注意しただけなのに


善逸「炭治郎ぉぉぉ！？お前はさあやの味方をするのか！？やっぱり顔か？顔がいいからか？」


炭治郎「ぜ、ぜんいつ？味方とかそんなのは、」


善逸「お前もそっち側だったなんて俺は悲しい！炭治郎、俺たちは親友じゃなかったのかぁぁぁ！？」


『...これくらいで泣くなよ』


善逸「これくらい...?」


善逸「これぐらいで泣くなってかぁぁ！？おっ、おまっ、俺は親友に裏切られたんだぞ！？」



炭治郎「善逸！俺は裏切ったつもりはない！」


善逸「裏切り者は黙ってろぉぉぉぉ！」




伊之助「うるっせぇ！！」



伊之助「そんなに喧嘩がしてぇなら2人まとめて俺様が相手してやる！かかってこい！」



...


...


...



『「遠慮しとく」』




伊之助「あぁ！？なんでだよ！」



炭治郎「待て伊之助！刀を振り回すんじゃない！」




『やだやだ！殺される！』



善逸「イヤｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ！」



炭治郎「伊之助！お願いだから止まってくれ！」




少しばかり 、いやだいぶ 騒がしいかもしれないが

これが俺たちの日常だ。

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