我妻クン は 予約済み【我妻善逸】

____キライ ページ14

(さあやside)



ひさ「よくお似合いでございますよ」


『えっへへ...ありがとうございます！』


鏡にうつる自分の姿を見て 思わずにやにやしてしまう


今日はある任務のために 着物を着ている


かといって着物を持ってるわけでもなかったから


今お世話になってる藤の家のひささんに借りたものだ。


淡い黄色がベースの着物で、下に向かってグラデーションでだんだんオレンジになっている


そう、善逸の羽織りと髪の毛と同じ色。


ひささんの手持ちの着物の中で唯一奇抜な色で、

ひささんが若い時に着ていたものらしい。


着物だけでなく 化粧と 髪まで結ってもらった。


髪はいつもはポニーテールでまとめてるところをおろして、ハーフアップ。

紅の色は桃色で私の大好きな色。


ひさ「まだ時間もあることですし、街へ行かれてはいかがでしょうか」


『はい！そうします！』


この仕事について滅多にお洒落することはないからめちゃめちゃテンションが上がる。


早速3人に見せに行こーっと！


そう思って廊下に出た途端


「ぐわっはっはっ！」


伊之助の笑い声がしたかと思えばものすごい勢いで突っ込んできた。



もちろん、

私の力では支えることは出来ずそのまま倒れる



『いったぁ、ちょっと伊之助 気をつけてよね...』




そう言って伊之助を睨みつけようとすると



伊之助「...」


伊之助が固まって動かなくなってしまった



『...ん？伊之助〜？伊之助？』



伊之助「お前誰だ！何故俺の名を知っている！？」







は？



『いや、伊之助、私だよ 』



さあやだよ？


そういう前に伊之助はドタドタと走り去って行ってしまった。



エ？



私 って わかんないの？


不安になってもう一度鏡を見に部屋に戻る




『う...ううん？』



どう見ても私...だよね？

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