我妻クン は 予約済み【我妻善逸】

____キライ ページ36

『っだぁぁぁ！その顔でこっち見んな！』


善逸「酷くない！？さすがにその言い方は酷くない！？」



ハイ、花園 さあや 早速ピンチです。

逃げ回っている間に 壁に追いやられて 目の前にイケイケ善逸の顔面があって 逃げ場がありません。





『ちょ、本気で！善逸！』



どっか行って！


そう言おうとした時 ドンッと 耳元で音がしたかと思えば、善逸の両手が私の顔のすぐ側にあった。


いわゆる、壁ドン ってやつ。








善逸「...なんだよ」





善逸「...そんなに俺の顔嫌?」







突然変わった声色に はっとして 顔を上げると

眉を下げて 涙目の 善逸が 上目遣いで こっちを見ていた。




『っ！ふぁっ！？！？』


思わず変な声が出るが、これは仕方ない。

うう、イケメン恐るべし。耐えられない



善逸「さあや、」


ﾄﾝｯ


両手を壁に押し付けられて 身動きが取れなくなる。


『ぜん、いつ』


ばっと目を逸らすと 顎を掴まれ 無理やり 目を合わせられた。



善逸「俺の事見て」



善逸の 綺麗な瞳に 吸い込まれそうで、全身の熱が顔に一気に集まっていくような感覚。


息が、出来ない。









『...〜〜ッ！』



『善逸のバカァァァ！』






ｺﾞﾝｯ





精一杯 力を込めて 頭突きをくらわせると 鈍い音と善逸の叫び声。


その隙に パッと善逸から距離をとって 呼吸を整えた




まさか 炭治郎に頭突きのコツを教わっておいたのが 役立つなんて。




善逸「...酷い...痛いし...酷すぎる」


頭を抑えて泣いている善逸には悪いけど仕方なかったんだもん。



『善逸が悪いんだからね！』



善逸「はぁ！？なんでだよ俺なんもしてないし！」



『カッコよすぎんだよ このクソ野郎！ 』


『あ...』



善逸「...え？」



勢いに任せて言ってしまった 言葉に 後悔するのは当然だ。


善逸の頬がみるみるうちに赤く染まっていく。

同じく私も真っ赤になっているだろう。

気まずい...気まずすぎる...



善逸「え...と、どういうこと？」



『...善逸がかっこよすぎるから、あんまり近づかれると...困るっていうか...』



善逸「へぇ...」




善逸「ねぇ さあや」





『な、なに！？』



...嫌な予感しかしない





善逸「元に戻る前にさ...」




善逸「ちゅーでもしよっか」






ニヤッと笑いながら近づいてくる善逸を

悲鳴をあげて 殴り飛ばしたのは言うまでもない。


仲直り/イケイケ善ちゃん

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