👓悪戯 ページ14
*学パロ
自分ながら精神年齢が幼いと思ってしまう。それも仕方ないことではないか?自分をどうにか正当化してしまう俺がいるのは否めない
「は〜……好きな子に意地悪しかできないとか…小学生かよ」
そういう事だ。上のセリフの通り、察した人もいるかもしれないが
好きな人というのも______、中学から同じであるAなんだが、どうしても、どうしても彼女に優しく接してあげることが出来ない
俺だってできることなら彼女に優しくしてあげたいと思っているんだが、Aを前にすると考えてたことと逆のことをしてしまう
「あ"あ"ー!」
「わっ!」
「うぇ!?!えっ誰!!?……ってA……A!?!」
図書室であることを忘れて叫んでしまった。周りに人がいなかったことが救いだったが、1番聞かれたくない彼女に聞かれてしまったことで血の気が少し引いた
「?そうだけど…なんで叫んでたの??」
「ぇっいや〜〜……気にしなくても良くない?」
「そう言われると余計、気になる…」
もっと優しい言葉をかけてあげればいいのに、それすら出来ないのだ
「ってかどしたの」
「あ、先生に頼まれて本取りに来たんだよね」
「ふーん…?俺も手伝うよ」
「いいの?助かる!」
ニコッと太陽のように笑った彼女が眩しくて、目線を逸らしてしまう。探しに来た本について尋ねてみれば、その本については検討がついた
「多分だけど、あっちの方にあるよ」
「場所知ってるの……ってことは、やん読んだことあるの?」
「…ちょっと前にね、それよりほら探してきなよ。複数あるんだからさ」
「はーい」
こんなやり取りができるのも嬉しいと思う俺はガキだろうか
俺が言った本をとり他の本も探しているのだろう。若干背伸びをして、本の横表紙を順々に探しているAの姿が見えた
「…俺も探してやるかぁ」
複数個言われたタイトルを探して数分。ふと、彼女の方へ目線をやった時だった
棚の上の方へ背を伸ばして本を取ろうとしているAがいた。ギリギリの高さのところで、他の本が巻き込まれて落ちるような予感がした。こういった嫌な予感ほど当たるんだよ
地面を蹴って、彼女を落ちてくる本から庇うように抱きしめる
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作者名:Himawari | 作成日時:2021年12月15日 18時