SnowManの女の子17

好きと聞いたから(菊池風磨) ページ20

ー菊池ー







柄にもないキャラクターが描いてあるショップ袋を左手に持って事務所内を歩く。


向こうから来るスタッフさんに挨拶すれば俺の顔を見た後にこのショップ袋をまじまじと見つめられる。


分かってるよ。
俺のキャラじゃないってことくらい









佐「あれ？風磨じゃん」



佐久間くんの声に全員から視線が集まる。今日はSnowManがこの部屋で雑誌の取材を受けることはマネージャーから聞いていた。

挨拶しながら入るけどここに俺が居て欲しかった人はいなくて、しょっぴーに「Aいないの？」と聞くとムッとされた。



渡「なんでお前がAに用があるんだよ」

菊池「いいじゃん別に。ダメなの？」

渡「ダメ」



渡辺マネージャーが相変わらずすぎて苦笑いしてると佐久間くんが俺の持つ袋に目を向けて「それAが好きなクマじゃん」と指差した。「いやライオンっすよ佐久間くん」って目黒が言うから、え、これライオンなの？今度は俺がまじまじと袋を見つめた。



目「ライオンらしいですよ。間違えると怒られます」

佐「その時にむってするAの顔可愛いんだよー」

深「風磨も好きなの？そのライオン」

菊池「いや、好きって聞いたから」

深「誰が」

菊池「A。これ渡したくて」



俺がここに来たのはAにこれを渡したかったからで、申し訳ないがこの男達には用はない。




この前のRIDE ON TIMEの放送で俺らのアルバム曲のリード曲をAが作ってくれたことを知った。

マジで誰も知らなかった。あの放送をリアルタイムで見てた勝利から『いますぐROT観て！』なんて言うから観てみれば何故かAがインタビューに答えててびっくりした。

すぐ曲選びの時に居てくれたスタッフさんに電話した。どうしてあの曲をAが作ってくれたこと話してくれなかったのか、俺らが選ばれなかったらどうなってたのかと

あの放送でAが答えてた通り、10周年の俺らに何か出来ないかとあのクソ忙しいスケジュールの中動いてくれてて、あの曲が出来上がった時に俺らが曲選びする時は絶対自分が作ったことは言わないでほしいと、それを匂わすことは絶対しないでほしいと口を酸っぱくして言われたらしい。



ほんと5人があの曲を選んでなかったらどうなってだろうね。まぁ本人は選んで貰えるとは思ってなかったみたいだよと言われて頭を抱えたのは1週間前の話


Aってよく分からない




_

・→←RIDE ON TIME(SexyZone)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す