鼻で耳で肌で 5 ページ21
私は走った。
「血鬼術!!」
あ、やばいっ、間に合えっ……
「殺目篭」
赤髪くんが、紅い糸に囚われた。
「雲の呼吸、」
さっきの深い青色の瞳をもつ男の人も走ってる。
「伍ノ型…」
でも私の方が速かったらしい。
だって、ね
「はね雲。」
腰を落として姿勢を低くし、足に力を込め、一気に放つ。
姿勢が低いため風の抵抗を受けにくい。
篭だけを斬り、通り過ぎたところで突風を待ち、刀を鞘に仕舞う。
深い青色の瞳が、大きく見開かれていた。
累も驚いている様子。
「なんで、お前がっ、……」
刀を構え赤髪くんの元へ走っていた、青い瞳さん。
「……気まぐれ。」
中性的な声に、女にしては高く男にしては少し低い身長、加えて素肌や顔、髪型なんかは見えない。
ただ、鈴の音がする。
「(血鬼術…)」
いち早く冷静になったのは累だった。
手に血を巡らせたため、血管が浮きでる。
「(刻糸輪転)」
先程よりも禍々しい糸たちが、向かってくる。
でもこれは、私が動かなくても
「(水の呼吸、拾壱ノ型…)」
迫り来る糸たち、青い瞳さんが前に出る。
「(凪)」
間合いに入った術を全て減した。
やっぱりこの人は強いひとなんだ。
私は雲に姿を隠した。
「……(朧月夜。)」
嫌な予感がする、この人たちとは
また会う気がする。
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あい - この物語とても面白いです。続きが早く見たいです。 (2020年1月25日 23時) (レス) id: bcb6bd7e00 (このIDを非表示/違反報告)
なか(プロフ) - 金米糖さん» そんな勿体ないくらいのお褒めの言葉ありがとうございます!これからも精進して参りますのでどうか見捨てないようお願い致します! (2019年12月8日 7時) (レス) id: f9727ae2bd (このIDを非表示/違反報告)
金米糖 - また読んでしまいました。何回でも読みたくなるお話を作れて尊敬します。 (2019年12月3日 21時) (レス) id: e31feca5f7 (このIDを非表示/違反報告)
なか(プロフ) - 瑠奈さん» コメントありがとうございます!捏造に想像を重ねて物語を作っておりますので、どうか楽しんで頂けたら幸いです! (2019年11月28日 12時) (レス) id: f9727ae2bd (このIDを非表示/違反報告)
瑠奈 - 初コメ失礼します!とても面白いです!続きが楽しみです!無理せず作者様のペースで更新頑張ってください。 (2019年11月28日 0時) (レス) id: c8f2fa6e5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なか | 作成日時:2019年11月19日 11時