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鼻で耳で肌で ページ17

お館様から通達された。


「真蛇の面をつけた者を生きたまま捕えて欲しい。」


まずは柱だけに、と。



それに反対する者はいなかった。






3人は、いつも一緒にいた。


3人は、次の任務である“那田蜘蛛山”へと向かっていた。


とある隊員が“なにか”で引っ張られ、
山へと消えた。

それを見ていた3人だった。





「俺は、行く。」


戸惑いつつも決意したのが竈門炭治郎。



「俺が先に行く!お前はガクガク震えながら後ろをついてきな!!腹が鳴る!!」


猪の頭を被り上裸なのが嘴平伊之助。



「腕が鳴るだろ...」


泣きはらし道に体操座りしてるのが我妻善逸。



その3人が山へと入る。







時を同じくして、楽空もまた 那田蜘蛛山へ来ていた。


今回は初めての鬼が、依頼人だ。



「ねぇ、あったの?父さんと母さんの。」



そう声をかけるのは白髪の蜘蛛の巣柄の着物を来てる少年、累だった。



彼は十二鬼月の下弦の伍であるが、そんなこと楽空には関係ない。

依頼人、それが全てである。



父と母の愛。

それが依頼品だった。


しかし、そんなものはもうなかったのだった。


「.....見つかってない。見つけられない。

考えた。でもそれは、...」



「お前は嘘つきだ。」



君が一番知っているはずだ。


その一声が掛けられなかった。



依頼を受けたと言うより、行かなきゃどうなるか分かるよね?だった。






父と母の愛情を求めるということは、その愛情がどんなものか知っているということ。


それは私に与えられるものでは無い。



「...君が家族になってくれたら、許すよ。」


累は笑う。



「それは、出来ない。」


楽空は困惑する。


「なんで?」


累は殺気をだす。


「私は貴方の家族じゃない。」


楽空は淡々と言う。




「一人ぼっちの君を救ってあげるって言ってるの。」


累は真蛇の面に手を伸ばした。

鼻で耳で肌で 2→←奏でた旋律 3



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設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎 ,   
作品ジャンル:アニメ
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あい - この物語とても面白いです。続きが早く見たいです。 (2020年1月25日 23時) (レス) id: bcb6bd7e00 (このIDを非表示/違反報告)
なか(プロフ) - 金米糖さん» そんな勿体ないくらいのお褒めの言葉ありがとうございます!これからも精進して参りますのでどうか見捨てないようお願い致します! (2019年12月8日 7時) (レス) id: f9727ae2bd (このIDを非表示/違反報告)
金米糖 - また読んでしまいました。何回でも読みたくなるお話を作れて尊敬します。 (2019年12月3日 21時) (レス) id: e31feca5f7 (このIDを非表示/違反報告)
なか(プロフ) - 瑠奈さん» コメントありがとうございます!捏造に想像を重ねて物語を作っておりますので、どうか楽しんで頂けたら幸いです! (2019年11月28日 12時) (レス) id: f9727ae2bd (このIDを非表示/違反報告)
瑠奈 - 初コメ失礼します!とても面白いです!続きが楽しみです!無理せず作者様のペースで更新頑張ってください。 (2019年11月28日 0時) (レス) id: c8f2fa6e5c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なか | 作成日時:2019年11月19日 11時

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