君、護、月になる。

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向かいのカフェの奥の席に座る。



わたはコーヒーを頼んで
俺はアイスカフェオレをオーダーした。






渉「えーっと、説明して？」





さっきタマにあんなこと言っておきながら
自分の告白でわたが引いちゃうんじゃないかって思ったら
怖くなって、背中を汗が伝った。





渉「さっきのが.....昨日家に引っ越しの挨拶来た人？」

藤「ま、まぁ.....」

渉「ってことは、太輔の好きな人って.....男...なの？」

藤「ご、ごめん....気持ち悪いよなっ...」





溜め息を漏らすわた。

怖くて顔を上げることができない。




渉「太輔、俺らって親友だよな？」

藤「もちろん！！俺のことを俺よりも理解してる！！」

渉「そうだよ。
そんな俺が、太輔がいいなって思った人が同性だったことで
太輔のこと気持ち悪いって煙たがると思う？」




何て答えたらいいかわからなかった。


だって、思わないって言ったら
ただの都合がいい奴になっちゃうわけだし


思うって答えたら、もしそうじゃなかった時に
わたの事を傷付けてしまうことになる。







だけど俺のそんな考えすらもわたは見透かしている様で
俺のデコに1発、デコピンをかまして来た。





藤「痛ったぁ！！」

渉「思うわけないじゃん。
いままで太輔が自分から誰かを好きになった
ことなんてなかったじゃん？」




言われてみればそうかも。




来るもの拒まずで、自分からいいなって誰かに
恋い焦がれたことはなかった気がする。




長い年月の中で、わたはちゃんと俺を見ていてくれた。




俺は.....どうだろうか.....。





渉「だから俺は嬉しいんだよ？
応援するし、1人でくる勇気がなかったら
何回でも一緒に来てあげるからさ」




わたの言葉に、柄にもなく涙が溢れた。




その後、わたと二軒梯子して



帰宅する頃には、もぉ日付が変わっていた。

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