君、護、月になる。

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黙って中居さんの話を聞く俺の膝を
ツンツン突ついて、タマが耳元で話しかけて来た。





藤「なに？話聞けって」

玉「あそこの席の女子社員可愛くない？」

藤「黙って話聞けって！」

中「....って事で、藤ヶ谷と玉森にお願いしたい」

藤「えっ....あ、はい......」




やばい、タマに気取られて全然話聞いてなかった.....。




訳もわからずとりあえず名前呼ばれたから
返事をしてしまった。





そのまま会議が終わって
タマと二人で資料の見直しをする中居さんの元へ。






藤「あ、あの.....すみません、お忙しい中」

中「おぉ、お疲れ様！！2人には結構期待してんだぞ？」

玉「あ、ありがとうございます！！」

藤「頑張ります！！......あ、それで....あの.....」

玉「我々なんの役割を？」

中「え？お前ら名前呼ばれて返事してたじゃねぇか！」

藤「すいません！！ボーッとしてました.....」

中「ははっ、お前ら面白いな。
2人はテナントの担当だ。カップル層ターゲットの
宝飾店メインで目標は5件取ってくる事！」







ほ、宝飾店！？




なんだと！？


神は我を見放さなかった！！



玉「指定はありますか？」

中「うちの会社で贔屓にしている皐月宝飾店とジュエリー逸美は
固定だから実質3件だ。残り3件は2人で決めて一度俺に
提案書を提出、んで契約と取ると！」






これはもしや、俺に与えられたチャンス！！



藤「わかりました！！さっそく候補を考えます！」

中「頼んだぞ、2人とも」






中居さんに肩を叩かれて益々やる気になった俺は


さっそくパソコンと向き合った。

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