クロトの微笑。

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北山さんが後ろを向いている隙に
着替えをちょこっとチラ見しちゃった





顔からは想像もできないような
男らしく、広い背中




一瞬だけ見えたお腹は
程よく筋肉がついていて、だけどどこか
柔らかそうでもあった





教会の一番前の席で待っていると
シスターが紅茶を入れてきてくれた





藤「これは？」

シ「ジャスミンです」

藤「んん〜...いい香り」






と、神父服に着替えた北山さんが
眠い目をゴシゴシ擦りながら
分厚い本を持って教会へ入って来た






トコトコ歩いているが、ちょっと覗くと
長い長い神父服の裾が床を這っているではないか







北「はぁ...眠いぃ....うわっ！！」

藤「き、北山さん！？」






突然視界から消えた北山さん





席を立って見に行くと
長い裾に躓いたのか、転んでいた








駆け寄って、声を掛けた






藤「大丈夫ですか！？」

シ「神父様！？」

北「うっ....痛いっ.....」






俯く顔に手を添えてあげれば
こちらを見上げて来る






顔からいったから、おでこと鼻が
赤くなっている






そして少し涙目




藤「シスター、救急箱とかあります？」

シ「あ、いまお持ちしますっ！」




慌てた様子でシスターは
教会の奥へ






気が付けば北山さんは
涙を零しながら俺の服の袖を
掴んでいた

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