【gnsn】これが日常って本当ですか？【学パロ】 (ページ10)

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◎ ごページ10

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『これ！これよ！2人とも、これ！！』

「どしたの…… 」

『体育祭…
ああ、1週間後にある1年に1度の大イベントだな』

部室に入ってくるや否や胡桃が大声で話してくるため
少し落ち着かせる。

体育祭はオカルト研究部とは関係ないと思っていたが
何かあるのだろうか。

『部活動対抗1000mリレー！出ようよ！』

「え」

部活動対抗リレーは部活動毎に立候補制で
競技が行われる、所謂エキシビションマッチのようなものだろう。

大抵陸上部やサッカー部等の運動部が主役の競技である。

「なんで私達？」

『だって目立つでしょ？1位取ったら部活の名前
みんなに知って貰えるじゃん』

『 1位が取れればの話だがな』

部活動対抗リレーでは演劇部や吹奏楽部などが
パフォーマンスで観客を沸かせたりするなどはあるのだが
文化部が立候補する事はまず無いのだ。

部員が3人の部活などは尚更だろう。

「死ぬでしょ、1人何m走るの」

『ん～私と重雲くんが300mで
Aは400mね』

「退部します」

『待って～！！冗談冗談！ジョークジョーク！！』

『だが、リレーに出るならもう1人部員が欲しいな… 』

「もう出る事は決定なの？」

『当たり前でしょ？』

「でも…ほら」

廃部までのタイムリミットは1週間。
もう2日過ぎたため実質5日しかないのだ。

時間が足りない。

「またディルック先生に怒られるけど」

『そこは鍾離先生がいるじゃん！』

「鍾離先生の権力をここぞとばかりに使うな」

『本当にな』

そう声が聞こえ振り向くとそこには
呆れた顔をした鍾離先生が居た。

『先生！』

『これ以上廃部を伸ばすのは
俺の力で最善を尽くしても無理に等しい』

『 …廃部？』

そう重雲くんが呟いた。
胡桃が廃部の事を話すと放心状態になっていたが。

『新しい部員が入ったと聞き見に来たが
3人であるとまだ厳しいな』

『 …あの、もう方法は0なんですか？』

重雲くんが不安そうにそう問うと
鍾離先生は首を振った。

『 0では無い。が… 』

鍾離先生は少し迷いながらも話を続けた。

『いや、いい…。話そう』