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蒼の上にまたがる
「 は、ちょっとA、どうした? 」
焦りながら聞く蒼
その顔には汗が滲んでいる
きっと本能で危機を察知しているのだろう
「 うるさい。 」
そう言って俺は無理矢理唇を重ねた
角度を変えて何度も、何度も、何度も何度も何度も
「 はっ、ぁ…ちょ、っと……はぁ、Aっ… 」
聞く暇を与えず、また唇を重ねる
蒼は息を切らしているため、唇が半開きになる
その隙に、舌をねじ込ませる
そして唇を離すと銀色の糸が伸びる
「 はぁ、はぁっ…。 A、待って…。 」
涙目の蒼
( しまった。 )
そう思っても、もう遅い
俺は蒼に俺の想いを伝えた
「 蒼、俺は蒼が好きなんだ。 ずっと好きだった。
今日で諦めるから、ごめん…。今日だけ、今日だけだから…。
嫌なら、嫌だって、言ってくれ。 」
蒼の胸に顔をうずめる
きっと俺は醜い顔をしているだろうか
「 A…。 」
「 ごめん、ごめんなさ、い…ごめん…。 もう、諦めるから、もう、忘れるから…。 ごめ、ん…。」
目頭が熱くなる
生暖かいものが頰を伝う
そして蒼の胸を濡らしていく
「 A、顔あげて。 」
そう言われて、涙でぐしゃぐしゃになった顔をあげる
蒼は笑っていた
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クラ - とっても、面白かったです (2017年9月28日 16時) (レス) id: 2a765dcfd1 (このIDを非表示/違反報告)
佳仁(プロフ) - 何回も読みたくなります!消してほしくないです (2017年8月22日 19時) (レス) id: 6bff3cee54 (このIDを非表示/違反報告)
さあさあ - 消しちゃうなんてもったいないです・・・残念です・・・ (2017年8月22日 1時) (レス) id: 1d354ecbc8 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 間に合ってよかったぁ、面白いです! (2017年8月21日 21時) (レス) id: ce8af5c15e (このIDを非表示/違反報告)
翔也(プロフ) - 三日間に間に合って良かった(´・∀・`) (2017年8月21日 15時) (レス) id: 8a71459d56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さかな | 作者ホームページ:無気力組とシェアハウス、してみたくない?
作成日時:2017年8月20日 14時