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284話 ページ4

「そして、ひたすら勉強を続けて数年が過ぎ…」

 
 
 
【となりのクラスのデブ人魚が急に激やせして、彼女が出来たんだってー】

【かわりに、彼自慢のテノールが酷いしゃがれ声になったそうです】

【へぇ、そう】

 

何も知らない様に頷き




【別のクラスのボサボサのくせ毛に悩んでいた人魚も、
サラサラで綺麗な金髪になったとか】

【代わりに、早く泳ぐための大きな尾びれが無くなった】

【ふぅん、なるほど】



「そんな事が…」と顎に手を当てる




【ねえ、アズール。ぜんぶ君の仕業なんでしょ?】

【……僕の?なぜ?】



とぼけた様な顔で問い返す。
しかし、声はどこか笑っているように感じた。
 


【そんな強大な魔法、能天気な魚たちには到底使えません】

【タコちゃん、ずーっと魔法の勉強してたじゃん】

【……ふっ。ふふ、ふふふ!ははは!!そうですか。まさか、もうバレてしまうなんてね】

【じゃあ、やっぱり?】

 
 
 
あぁ、今のアーシェングロット先輩の顔だ。

 

 
 
【ああ、そうさ。僕はついに完成させた。

この魔力を込めた契約書。これにサインさえ取り付ければ、
どんな能力でも相手から奪うことができる……

その名も……
黄金の契約書(イッツ・ア・ディール)】!

今度は僕がこの魔法でアイツらを跪かせてやる。


お前らの長所は、全部僕のものだ!!】




「僕は、1秒たりとも忘れたことはなかった」




「僕をバカにしてたヤツら」

「いじめたヤツらの姿を」




「そして時間をかけて観察してきた」




「ヤツらの弱み、悩み……僕は、全部握っている!」




「弱みを握れば、速く泳げる奴の尾ひれが奪える」




「悩みを握れば、歌が上手い奴の歌声も奪える」




「この契約書があれば、僕は無敵だ!」



その思い込みは駄目だよ。悪い方へ行ってしまうから



「僕はもう」



「グズでノロマな」



「ひとりぼっちのタコじゃない」



_行っちゃ…駄目だ、_

声がする方へと歩いていく。
行かせまいと体に巻き付く黒い霧をかき分けながら


 


「僕は、この力で全てを支配してやる」



「僕を馬鹿にしたヤツらを今度は僕が跪かせてやるんだ」




『復讐は終わったんじゃないんですか?アーシェングロット先輩』

アズール「……」



同じ(てつ)は踏ませない

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Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇‍♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (2023年4月27日 21時) (レス) @page19 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
母なる者 - この作品ってもう更新されないんですか? (2022年9月3日 21時) (レス) @page19 id: 35e572f336 (このIDを非表示/違反報告)
男梅 - 更新頑張ってください。応援してます。 (2022年8月21日 21時) (レス) @page19 id: 0f1b85dce0 (このIDを非表示/違反報告)
にわひよ - おぉぉぉ!!!更新されてるぅ!!!男主の領域展開…!!!カッコいいですね!更新、頑張ってください!!! (2022年8月8日 14時) (レス) @page17 id: b312fb6077 (このIDを非表示/違反報告)
アカデミア合格者 - とても面白いです。更新頑張ってください。 (2022年7月21日 17時) (レス) @page15 id: ead6c502ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シャチとクジラのハーフになりたい人 | 作成日時:2021年10月12日 15時

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