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138話 ページ5

リドル「なるほど、学園長がそんなことを……」

ケイト「やっぱね。グリちゃんたちがただお見舞いに来るわけないと思った」

『たちってことは俺もその中に入ってるってことですか?
聞き捨てならないなぁ〜…』

ケイト「冗談ダヨ…ハハハ」

 
 
 

さぁ…どこまでが冗談なんだか
 
 
 


リドル「話を進めるよ。
実は、ボクも何か変だと思って、すぐケイトに情報を集めてもらっていたんだ」

ケイト「んで、そしたら怪我してるのが
リドルくんやトレイくんみたいな有力選手候補ばかりってことがわかってさ」

リドル「確かにボクはあの時足をかけられたり背中を押されたりはしていない。
でも……なんていうか、身体が勝手に動いたような感覚があった」

 
 
 

 
 

“勝手に動いた”他の生徒達も同じようなことを言っていたのを思い出す。
やっぱり、狙いは____


 
 
 
『マジフト大会の“選手潰し”』
 
リドル「うん。故意に選手候補を狙った犯行とみていいと思う」


エース「つまりマジカルシフト大会でライバルを減らすために強そうな選手を狙って事故らせてるってこと?」

リドル「世界中が注目する大会だ。試合での活躍が将来のキャリアに繋がる以上、
手段を選ばないヤツがいても不思議じゃない」

ケイト「んー。にしても、不思議だね。
風の魔法で後ろから押されたりしたわけじゃないんでしょ?」

リドル「うん。衝撃で落ちたわけじゃない」



ケイト「授業中に怪我した人もいたみたいだし、どういうことなんだろう?」

リドル「それは犯人を捕まえたらゆっくり吐かせればいいさ。
そんなわけで、犯人捜しにボク達も協力するよ」

『え、いいんですか』

グリム「何企んでるんだゾ。特にケイト!」

ケイト「人聞き悪いなあ。うちの寮生がやられたんだから当然でしょ」

 
 
 
 

目が笑ってないぞ、ケイト先輩。


 


 
 
エース「そういうことなら、オレらも犯人探し手伝うぜ」
デュース「クローバー先輩のお礼参りッスね!!」

 


 

そして何故かヤル気に満ちている2人。

 
 
 
 

 
リドル「君達、やけに張り切ってるね」

ケイト「あー、わかった。さては空いた選手枠を狙ってるな〜?」

『うわぁ…』

 

エース「へへ、バレた?つかAはそんな目で見ないで!!」
デュース「い、いや僕はそんな事は…同寮として当然です!」

『本音は?』

デュース「マジフト大会に選手として出たい!」

『正直でよろしい』

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作者名:オルガ | 作成日時:2021年1月16日 2時

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