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137話 ページ4

トレイ「そんなに心配しなくて大丈夫って言ってるだろ?」
リドル「でも、その怪我はボクのせいで……」

エース「どういうことッスか?」

リドル「用事があって、昼休みに3年生の教室に行ったんだ。その時……」

 
 
 
 
話を聞くと昼休み、階段から落ちそうになったリドル先輩をトレイ先輩が庇い、
彼が階段から落ちたんだと。


 

 
リドル「階段から落ちかけたボクを庇ったばかりにトレイが怪我を……」

トレイ「お前なら飛行術で受け身が取れてたと思うぞ。
俺が勝手にしくじっただけだから、もう気にするなって」






自分を責めているリドル先輩をトレイ先輩は優しく笑い頭を撫でる。
その様子を見てリドル先輩はホッとした顔をする。
 
 
 
 

エース「A、これってさ……」
『あぁ…怪しいな』

 
 
 
 

そもそも、リドル先輩とトレイ先輩は日頃からヘマをするような人じゃない。
となると、誰かが仕組んだとしか考えられない。

学園長が言っていたようにマジフトの選抜メンバーの怪我の増加。
くしくも、トレイ先輩もその選抜メンバーの1人。

もし、リドル先輩も選抜メンバーなら狙いは____

 
 
 

 
 
ケイト「まーまー!リドルくん。そんな暗くなってもしょーがないって。
トレイくんの怪我は残念だけど、その分リドルくんが超頑張ればいいじゃん」

リドル「あ、ああ。そうだね」

ケイト「ささ、もう怪我人はゆっくり休ませてあげよ〜。退散、退散〜」
 
 
 
 
 


ケイト先輩に押されトレイ先輩の部屋を後にする。
俺とグリムはもう寮に帰ろうとしたがそれをケイト先輩が止める。

そして連れてこられたのはハーツラビュルの談話室だった。
 
 
 
 

 

 
リドル「で、ケイト。何かトレイの前では言いにくい話があるんだろ?」

ケイト「さすがリドルくん。話が早いね。
Aちゃんたち、トレイくんの怪我について知っているんじゃない?」



 
 
 

もはや疑問形じゃないだろ。
先ほどまでニコニコしていた顔が一変し真剣な声で俺達に尋ねる。

アンタ、そんな顔もできんだな。
俺達は学園長に頼まれたことをすべて話した。

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作者名:オルガ | 作成日時:2021年1月16日 2時

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