魔法？いえいえ呪術です ≪５≫

213話 ページ28

『無茶ぶりがすぎるぞ』

クロウリー「はぁ…最近オンボロ寮の食費が非常にかさんでいるんですよね……懐が寒いなぁ」

『小言はグリムに言ってくれ』


　
　
　
絶対にやりたくない。
アイツと関わるんだったら上層部の老害共を相手してる方がまだマシだ。


　
　

クロウリー「誰かさんを元の世界に戻すための調査の時間も仕事があって
中々できませんし…。あ、気にしなくていいですよ。私優しいので」

『そうか。じゃあ気にしない』

クロウリー「少しは気にしてください！」

『面倒くせぇ』

ジャック「この教師にして、あの生徒ありって感じだな……」
　
　
　

しかし、学園長が俺が元の世界に戻るために色々と調べてくれてるのは分かってる。
クソ…。今回は受けてやるか。


　
　
　
　
『……分かった。出来る範囲ではやってみる』

クロウリー「そうですか、引き受けてくれますか！
流石、A君、私が見込んだ監督生です！」




　
面倒事を引き受けてもらった学園長は嬉しそうな顔をしてるが
それとは裏腹に俺は頭を抱えている。

もーやだぁ…。早く元の世界に帰りたい……



　

クロウリー「じゃ、私は忙しいのでこれで失礼。くれぐれも頼みましたよ！」


　
バタンッ！と寮の扉を閉めて学園長は出て行った。
今度会ったら“何もない所で転んで周りに笑われる呪い”かけてやろうかな。


　
　
ジャック「学園長、本当に神出鬼没だな」

『慣れたくねぇけど慣れちまった』





さてと、どうやって攻めて行きましょうかねぇ。
引き受けたからには腹くくるしかない。


　
　
ジャック「……で、具体的にどうするんだ？お前の言う通り、
やめろと説得したところで素直にやめるとは思わねぇが」

『まずは情報集めだな。それからの事は情報を元にして考えるか』

ジャック「ああ。狩りの基本は相手をよく知るところから、だ。
お前、わかってんじゃねーか」


　
　
　
コイツ、初めて会った時はあんまり笑わなかったのに
最近は良く笑う様になったな〜

今のジャックも好きだけどツンデレジャックも好きよ。俺は



　
ジャック「エース達も少しは痛い目見て反省した方がいいしな」

『同感。ま、これに懲りたら真面目に勉強しろって話よ』

　
　
　

それから俺とジャックはアーシェングロット先輩の情報を集めるため
明日の計画を練ることにした。

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