貪欲な精神に基づく海賊 《4》

＿熱砂の策謀家　開幕＿ ページ5

今日は秋学期の締めくくりの日でこれからウインターホリデーが始まる。
大体の生徒達は家に帰り、家族と過ごす。


　
それは俺も例外ではない。

　
　
　
　
サリー「場所なんてメリロスヴォ寮生全員一緒だし、帰る気がしねーな」

『だな。帰ってもどっかしらで会うと思うし…とりあえず鏡舎に向かうか』


　
　

　
荷物を持ちサリーと一緒に鏡舎に向かうと俺等の他にも荷物を持った生徒達でいっぱいだ。
すると、その中に問題児組が見えた。







　
グリム「にゃっはー！コレでホリデーにはご馳走がたんまり食えるんだゾ！」

エース「な〜んか体良く丸め込まれた気がすんな……ま、お前らがいいならいいけどさー」




　
　
どうやら、ホリデーの話をしていたようだ。
まぁ、暫く会わないから挨拶ぐらいはと思い近づくとユウが俺に気づいた。


　


　
　
ユウ「A先輩！おはようございます！」

デュース「おはようございます、A先輩。
先輩も家に帰るんですか？」

『あぁ、俺はあっちでの仕事があるからな。
余り休めない気がするが……まぁ、久しぶりに家族に会うんだ楽しみだよ』


エース「大変そうっすねー…」


　
　
　
　

そうでもないぞ？と答えようとすると後ろから誰かが走ってくるのが分かった
足音がする方を見てみると沢山の荷物を持ったラギーが全力疾走してる。


お前の体のどこにそんな力があるんだ
　
　
　
　
　
　
ラギー「はいはーい！そこの君たち、道のど真ん中に突っ立っていないで、
どいたどいた！」


ユウ「ラギー先輩？」

デュース「ブッチ先輩……って、なんですかその大荷物！？」
　
ラギー「これッスか？シシシッ、大食堂と購買部の消費期限切れそうな食材、
全部貰ってきたんスよ。長期休暇に入るから、毎回タダ同然でくれるんス」
　



　
　
　
お前の体のどこにそんなに大量の食材が入るってんだ




　
ラギー「Aくん、今失礼な事考えたでしょ

言っておくけど、1人で食べるんじゃないッスよ」


ユウ「じゃあ誰が？」

ラギー「誰って…悪ガキどもっスよ。
これっぽっちの量、近所の悪ガキどもに食わせたらあっちゅー間になくなるッス」

『成程な。ホリデー中にお前ん所に魚送ってやる。
偶には贅沢してーだろ？』

ラギー「マジっスか！！ありがたいっス〜！
おっと、冷凍食品が溶けちまう…。んじゃ、また来年ッスー！」




　

と言ってラギーは闇の鏡の中に入っていった

　

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