魔法？いえいえ呪術です

3話 ページ5

それにしてもコイツ…
喋る呪霊は今までも見てきたが
これほどまでに呪力が感じられないヤツは初めてだった








『(天与呪縛か？いや、呪霊の場合それはおかしい…)おい、狸』






「誰が狸じゃー！！オレ様はグリム様何だぞ！！





まあいい。そこのニンゲン！俺様にその服を寄越すんだぞ！」









服？そう言われて自分に目を向けると
いつも来ている高専の制服ではなく
袖口や裾に華麗で美しい金色の柄が縫い込まれているコートのような黒い服だった









え、メッチャ綺麗






すると目の前の狸が詰め寄ってきた





グリム「さもなくば…丸焼きだ！」








ボワァと青い炎を口から吹き出す狸ことグリム
すぐに術式を展開させ攻撃を避ける
それに俺は今コイツに構っている暇はないので
その炎を目くらましに使い、走り出した







「あぁー！？逃げるんじゃねぇーゾ！！！」









走っても、出口らしきモノは見つからない
それもそうだ勘を頼りに動いているようなものだからな




すると、図書館のような所に辿り着いた
周りには本がフヨフヨと浮いていた


・





・





・






本って浮くのか…？








「俺様の鼻から逃げられると思ったか？ニンゲンめ！」








疑問を持っていたら後ろにいた狸がいつの間にか前にいた





鼻って犬かよ…
いや、猫？狸…どっちでもいいか←
だが想像以上にしつこい







『本来なら構ってる暇はねぇが…少しだけ遊んでやるよ』









あまりにもしつこいので少し灸を添えようと術式を展開しようとする







グリム「さぁ、丸焼きにされたくなかったらその服を＿＿＿＿ふぎゃぁ！？







　 痛ぇゾ！なんだぁこの紐！！」



「紐ではありません、愛の鞭です！！」





鴉のような仮面に黒に包まれた服装着ていて片手には鞭を持った男が現れた









また変なの来た

4話→←2話

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す