魔法？いえいえ呪術です

2話 ページ4

＿ガタガタ＿

外からの音で目が覚めた
目を開けるか開けているのかわからないくらい周りは真っ暗だった






『何処だここは…』






状況を把握しようと上体を起こそうとすると
額が何かに当たった






ゴンッ！





『痛ったっ…！は？どうなってんだ？』



額をぶつけた所に手を添えると板のようなモノに俺はぶつかったみたいだった
目が使えない以上触覚だけを頼りに今の状況を
把握しようとする









どうやら人一人分入る箱のようなものに入ってるみたいだ
そうと分かれば出ようと上にある板に力を込めて開けようとするが…







『！？ビクともしねぇ…中からは開かねぇってことか？』





よし、人力が無理なら術式で開けよう





「ヤベェ！そろそろ人が着ちまうぞ！速いところ制服を……！」







ん？誰かいるのか
でも、俺には関係ない
早くの箱から出ないと









「こうなったら…奥の手だ！！ふな“ぁ〜！！それ！！」




外の変な呻き声と同時に真っ暗だった視界が一気に明るくなり眩しく目を瞑る
次に目に入ったのは青い炎だった



箱が開いたので上体を起こし周りを見渡すと
黒い棺のようなものが浮かんでいる謎の空間
だった
そして、俺が入っていた箱も同じ棺だった









いや、縁起悪っ！
何…？俺死んだの？
と、一人で混乱していると目の前に狸のような不思議な生物が浮いていた







「さてさて、お目当ての……て、ギャー！！！オマエ、何でもう起きてるんだ！？」









知るかよ←
目が覚めたんだから仕方ないだろ

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