【忍たま夢】きり丸の為に死ねるなら悔いはない2

謀反の方法 ページ25

私はしばらく頭の中で、どうやって弟君をそそのかすかを考えていた。
無論、謀反の話である。

(彼が1人で謀反を起こせるなら、きっと既に起こしている。ならば謀反を起こす材料が足りないのだ)

考えられる材料は事欠かない。
味方の数だったり、世間の目だったり、もしかしたら城主様に対する家族愛だったりするかもしれない。彼自身が野心家じゃないのかも。
かも、を考え出したらキリがない。
とりあえず、本人の意志は私の説得でどうにかする方向で考えよう。

今、謀反を起こすのにもっとも必要なものは、仲間だろう。
味方さえいればなんとかなる。
とりあえず、お城の半分ぐらいを味方につけたい。……欲張り過ぎかな？

第一目標、人を集める。人心掌握だあー。



・



この城の人は、一部の人しか弟君の存在を知らない。ので、まず弟君を周知させる。
しれっと世間話に紛れ込ませ、私から「いい人」って事を伝える。
そして2ヶ月経つ頃には、みんなが知っているようになった。
そして、「軟禁されているなんてかわいそう」という声も。しめしめ。

ある程度、弟君に対して同情ムードが流れたところで、先輩などに探りを入れる。

「城主様が、弟君だったらいいのにって思いませんか？」
「そりゃあ、ねえ。……でも、ここの城主様はおっかないから、滅多な事言っちゃダメよ。今だって私しかいないからいいものの、聞かれてたらどうなることか」
「城主様は、そんなに残忍な方なんですか？」
「そうよ。アンタは会ったことないっけ？ 人の心を持たぬ人ってのは、ああいう人のことを言うんだよ」

とっても極悪人らしい。
ふむ、怖いから謀反を起こしても足が竦む、と。

なら、次に備えるのは兵力だね。
第二目標、ちからイズぱわー。ふぁいっ！

謀反の方法2→←情報収集2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す