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水族館のシャチとイルカ1 ページ3

この身は織田作の物だ。
織田作が戻ってくるかは分からない。それでも、織田作の人生だ、織田作の生き様を汚すような真似をしてはならない。

私が織田作之助になろう。

織田作が帰ってくるまで、私が織田作だ。
織田作之助の生き様を、誰にも穢させやしない。
それが例え私であろうと、汚す事など赦される筈がない。
私は織田作之助だ。





その後、私は自分の近辺を調べ現状を把握した。どうやら暗殺者のようだ。
私が最初に殺した彼は、暗殺者殺しを生業とする暗殺者だったようだ。この界隈にはそういった輩も存在する事を知った。

私は必死だった。小説にある織田作の評価は『天才的な暗殺者』だ。
私が織田作之助になろうとするには先ず、天才的な暗殺者になる必要があったのだ。
それでいて、何も映してない瞳……つまり、生にも死にも執着せず、希望も歓びもみせない人物にならなければならない。

これが非常に難儀した。
だって、私の『希望』は織田作之助が織田作之助として生を全うできる事だ。
それに加えて、私には織田作を小説のあのシーンまでは少なくとも死なせてはならないという半ば義務感のような、つまり『生への執着』もあるからだ。

織田作の異能力『天衣無縫』も完全ではない。
原作では5秒以上6秒未満とあったはずなのに、現状3秒以上5秒未満と言ったところなのだ。
見える未来の秒数に2秒間とばらつきがあり、しかもそれが短い。なんとか使いこなして5秒以上6秒未満に持っていかなければならない。
そして前世では無縁であった殺気や気配などと言った曖昧なものを正確に掴まなければならないのだ。
異能力も3秒だとあまりあてにならないし、なんとかしてそういった気配を掴まなければならない。
そうでなければ死んでしまうだろう。


そういった諸々の技術ーー銃・ナイフの扱いや体術も含めーーを身につける事が出来たのは私が成り代わってから2年は経った頃だった。
その間にも舞い込む依頼は全て完璧にこなした。
依頼人の情報は決して漏らさず、信頼できる暗殺者として。


そして、今日、一通の依頼が私の元へ舞い込んだ。

水族館のシャチとイルカ2→←シャチはイルカを食べるのだ2



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翡翠 - 凄い文章力の羅列…裏山しいたけ(古い)何なんだ !あなたは !天才か! ?文豪じゃないのk(( はい。これからもどうか、頑張っていってください !更新を心待ちにしております!!! (2019年12月11日 1時) (レス) id: 72fefee69b (このIDを非表示/違反報告)
らい - 面白い........!これからも更新頑張ってください。応援しています。 (2019年8月9日 2時) (レス) id: 3b0d55ccc1 (このIDを非表示/違反報告)
チューリップ - 織田さんの成り代わりある様でないですよねぇ〜。更新待ってまーす (2019年4月4日 1時) (レス) id: 8fad14733d (このIDを非表示/違反報告)
ひな - とっても面白いです!更新楽しみにしています。頑張って下さい! (2018年12月3日 15時) (レス) id: 81fb36e344 (このIDを非表示/違反報告)
世桜 - 凄く面白くて、一気読みしました!!細かな心情が描かれていて、続きが気になります。更新心待ちにしています。頑張って下さい! (2017年4月10日 0時) (レス) id: f27162b486 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まあじ | 作成日時:2016年6月12日 11時

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