私の異世界転生物語【すとぷり】

師匠 6 ページ12

今日はいよいよ卒業試験･･･だが･･････



外が怖い







高校時代に虐められ、それから外に出られなくなった。

心で絶対やってみせると言っても、体は決して動かない






母「この子、昔から外に出ないんですよね･･･」
父「なんでだろうな･･･」
リ「行くよ！ほら！」
『嫌だ！！！』
さ「大丈夫だから、な？」
『うぅ･･･』

怖いんだ



やめてくれ






無理させないで



分かってくれ






何でわかんないんだ



外ッ･･･！


『･･･』

私は怖かった



またいじめられるのが怖かった



リ「大丈夫だよ、ほら」



やめて、見ないで


人から視線を集めるのが苦手な私なんだ･･･




ん？まて、これは私じゃなくて



「よっ！おはよ！リイヌくん！」
リ「おはようございます！」


先生を見てるのか･･･







段々、心が軽くなっていき、徐々に私の中からモヤモヤが消えていった


そして･･･




ﾌﾟﾂﾝｯ



と何かが自分の中で切れた気がした



リ「ここで試験をやるよ」

先生は詠唱を唱え、



大地は揺れ、雲が現れ、大雨が降った



そして･･･




ﾋﾟｼｬｰﾝ!!



雷が降った




リ「こういう感じできる？」
『はい！』


私は先生と同じ詠唱を唱えた





もっと先生と話したかった






もっと一緒にいれば良かった






もっと一緒にいたかった





ありがとうを伝えたい



すると、雷が降った






合格の合図だ




リ「俺より凄いのやるなんて･･
おめでとう！これでAも水聖級魔術士だね！」
『ありがとう･･･ございます！』


嬉しいような悲しいような複雑な感情を抱きながら、先生とのお別れの時間がやってきた

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