ろくわ ページ7
ろくわ
【 Aは俺のモンになる。
だが、Aは武装探偵社に入り、
太宰と一緒に働く。 】
何云ってんの中也!?
そう反論しようとする前に治が声を上げる。
太宰 「中也、 見直したよ」
はァ!?
太宰 「Aが武装探偵社に入れば、何時でもAと一緒にいられるじゃないか!!」
如何なってんだよ其の頭!!
『何納得しちゃってんの治ゥ!?』
声を荒らげるも、その声は中也の声に被さる。
中也 「青鯖も納得したみてェだし、Aはもう…」
太宰/中也 「「武装探偵社の/俺の モノだ」」
太宰 「中也、頭悪いの?
武装探偵社に入ったなら、君のモノにはならない。
悪魔でも、武装探偵社のモノだよ」
中也 「武装探偵社に入ったってオレのモノだぞAは!」
『え?え?』
一寸待ってくれ…!?
ん?ん?…ん!?
『いやいやいやいやいやいやいやいや!?』
太宰/中也 「「?」」
『?、じゃないよ!!
可笑しいと思わないの!?』
だから「?」じゃねぇっつーの!!
『武装探偵社に入ったら、
マフィアの中也と戦うことになるかもしれないってことになるでしょ?
……そんなの厭だよ』
たった一人の、
友達だもの。
そんなの、厭だ。
その想いが高鳴って、涙が零れる。
『私が中也のモノ?
そんな酷い事云わないでよ。
中也には、もっと素敵な人がいる。
それに、私には治がいるでしょう?
…治も、酷い、よ。
私は、治の…なんだったの?
彼女じゃ、なかったの…?
なんで彼女が元相棒に取られそうになってんのに反論してくれないの!?
みんな、酷い、よ。
…………じゃあ』
途切れ途切れの言葉を後にして、
引き止められるが前に進む。
…厭だよ。
そう云い乍ら。
…酷いよ。
そう云い乍ら。
バッグを片手に外に出る。
自分の車に乗り、休みを取ったはずの会社に向かう。
赤信号に捕まった所で冷静になる。
『酷いのは、こっちだよ…』
『云った言葉は、戻らない』
『例え其れが…』
『大切な人を傷つけた言葉であっても。』
如何しよう。
言った言葉は…戻らない。
会社につき、自分のパソコンと睨めっこするも、仕事は一向に捗らない。
ーーーー夜である。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
亀投稿\(^o^)/
あと二話くらいで終わります
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作者名:流畝青花 | 作成日時:2018年6月21日 21時