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「Aさん」





『んー?』










昼休み、お弁当を食べてる最中名前を呼ばれる。


北くんの方を振り向いても特に何も無く、





私は黙って見つめられる。










『なに、お弁当はあげないよ』










気まずくなって咄嗟に出た言葉


食い意地張ってるみたいでちょっと恥ずかしい。










「なんか、」










ようやく喋ったと思えば、君は恥ずかしそうに下を向いて










「良い天気やなと思って。伝えたくなった」










そう言われて、窓越しから空を見上げる


たしかに今日は快晴で、









『ほんとだ、お日様も出てる。

暖かそう、北くんの笑顔みたい。』










そんなお日様みたいな北くんの顔が見たくなって










『ねぇ、北くん、』




「Aさんの方が、いつも温かいで。」










振り向いた先にあったのは



温かい笑顔でも


真剣な表情でもない






林檎みたいに真っ赤なお顔。










.

む→←う



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作者名:もものすけ | 作成日時:2024年3月7日 1時

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