1話 二人の関係 ページ1
スタスタスタ
『今日の仕事は…っと…ん？』
私は廊下を歩きながら仕事のリストを見た
すると
バタバタバタバタッ
静かな廊下に響き渡る、まるで怒っているかのような足音
あー…もう来ちゃったか
私は歩調を早めて足音から逃げるように歩いた
しかし、足音はどんどん近づいてきて
あとほんの何十メートルとなった時
「待ちやがれぇぇぇぇっ！」
後ろから聞き覚えのある怒鳴り声が聞こえた
『やっぱり…今日は意外と早かったな』
私はクルッと後ろを振り返った
私の前には息切れしている声の主がいた
『お疲れ様です、それで何かご用ですか？猿門さん』
私は満面の作り笑いで聞いた
そう、さっきの怒鳴り声の主は、ここ南波刑務所の第五舎の主任看守部長、悟空 猿門だ
ちなみに私は第五舎の副主任を務めている
一見、私たちはどこにでもいるような上司と部下なんだけど…
ひとつだけ特徴がある
それは…
猿「てめぇ！また書類をまとめて出しやがって！チェックするこっちの身にもなりやがれっ！」
猿門さんは息を整えてながら私を指差して怒った
書類の山を見てすぐに私を疑ったな
『書類出して何がいけないんです？それにまとめてって言っても少しじゃないですか』
私は何事もなかったかのようにサラッと言った
猿「お前の少しは100枚を意味すんのか？」
猿門さんはこめかみをピクピクさせながら言った
あらま…これは相当怒ってるなー
私は呑気に考えながら
『大丈夫ですって！チェックぐらい徹夜すれば終わりますよ』
たぶんね
猿「っ…！こんのやろぉぉぉ！お前！俺になんの恨みがあんだよっ！」
『嫌だな〜、恨みなんてそんな…数え切れない程度しかありませんよ』
私は笑いながら答えた
猿「きょ、今日という今日は…絶対に許さねぇぇぇぇぇ！」
そう言って猿門さんは、再び私に向かって走り出した
あ、まずい
全速力で逃げる私
そんな私たちを五舎の囚人たちは
あ〜またかぁ
みたいな感じで見ていた
そう、これは日常茶飯事
私たち2人の最大の特徴は
最高に仲が悪いことなのだ
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まりか - 更新楽しみです。とりあえず、猿門とキスしたシーンやばすぎ。 (2016年1月10日 15時) (
レス) id: 99cc8dbb4f (このIDを非表示/違反報告)
猿門好き(プロフ) - とにかく猿門さんを (2015年10月31日 16時) (レス) id: 8bb9706326 (このIDを非表示/違反報告)
風望輝翔 - もしできたら一緒に描いてみたいです(つェ⊂) (2015年8月16日 16時) (レス) id: 89cec6a12c (このIDを非表示/違反報告)
井吹千里(プロフ) - ナイトメアーさん» 私もノロマで小説の更新は遅いですが、一緒に小説書きたいです (2015年8月10日 9時) (レス) id: 1f3aef7525 (このIDを非表示/違反報告)
ナイトメアー(プロフ) - 杏奈さん» 杏奈さんのコメントを見た瞬間泣きそうでした。本当に嬉しいです！ありがとうございます！ぜひお願いします！ (2015年8月8日 10時) (レス) id: ed39cb1e73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナイトメアー | 作成日時：2015年4月2日 22時
