ゆーきやこんこんあられやこんこん ページ4
〜A
「おまえ、また自 殺しようとしたな」
『、、、』
「しかも俺の同期に会った」
『、、、』
「そして、自分の名を夜桜柚木と偽ったな?」
ほんの数センチ空いた窓から強い風が入り込み、カーテンとともに、短くなった自身の黒髪が揺れた
『、、、
した、あった、偽った』
「ハァ、お前は何でまたそんなことを」
『自分の名と所属を口にすることは固く禁じられてる。それを口にするなら死を選べと命令された。だけど相手は私の顔を知ってた、だからそうした』
「あいつが萩原と接触したらどうする」
『お姉ちゃんは頭がいいから、大丈夫』
ゆっくりと同じ職場で所属であるその男の方に顔をやると、きれいな金髪が見えた。
ちなみに言うと柚木というのは私の双子の姉の名前だ
「まったく、じゃあそれに関してはいい、自 殺の理由は?」
『、、、雲』
「は?」
『今日は雲がなかったから
それに自 殺するなって命令されたことはない』
そう口にするや否、
そいつは手に持っていた見舞い品を床に落とし私に近づいてきたかと思えば、胸ぐらをつかんできた
「なぜおまえはそこまで自分を守ろうとしない?」
『、、、』
「ついこの間だって、あの世界規模でクローン製造をもくろんでたあの組織壊滅の時、
お前が少し命令を破ってさえいれえばお前がケガすることなくあいつらを捕まえられただろう?」
『自分の身を大切に、なんて言われてない
私はただ相手なら殺してでもいいから逃がすなと言われたから、
逃げようとしてたやつらを一つにまとめて自分ごと爆弾を爆発させただけ』
「おまえならもっと他にやりようがあっただろ!
お前の髪が燃えることも、お前があんな手術をして入院するはめにもならなかった」
こいつは本当にうるさい、自分のことでもないのに毎回がみがみ怒鳴ってきて
『そっちの方が手っ取り早かった、それに文句を言うなら次からはちゃんと命令してよ
降谷零』
私の胸ぐらをつかむのをやめ、落ちた見舞い品の果物たちを拾い始めたその金髪の名は降谷零
そしてわたしは、警察庁警備局警備企画課、通称ゼロに所属する警察官、夜桜A、ただの天才だ
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作者名:リンネ x他1人 | 作成日時:2023年5月15日 19時