【歌い手】ねぇ、先生。【そらる】

【9】 ページ10

ｷﾞｭｯ





えっ…



『そらる先生…？！』





「ん〜…」





後ろから抱きつくとか…恥ずかしい//





「Aは全然おかしくなんてないよ」




「むしろ嬉し…」






ねぇ先生…？どんな顔をしてその言葉を言っているの？








そらる先生の顔が見たい…





『先生…あの、』








「ん？」









ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ





あっ…チャイム








『そらる先生…？』







先生が離してくれない…









「もう少しだけ…」








『もう少し…ですよ』









「うん…」






あぁ大人のくせにこういうところ可愛いのずるいよ…









…




静まり返った空き教室で2人きり






そんなシチュエーションにﾄﾞｷﾄﾞｷしてしまって…







それに抱きつかれてるなんて…






でも、そろそろ








『先生、そろそろ時間が…』








「ん…ありがと、ごめんね」






そう言って離してくれた







どうしてお礼を言われたのかあまり理解出来ないけど、









『それじゃ、私行きますね…！』








「…うん」




悲しそうな顔…








もう…









…


ﾁｭｯ




私は先生の頬にキスを落とした



『そんな顔されたら行けないじゃないですか…』









「ありがと…もう大丈夫だよ」






そう言ってﾍﾗｯと笑うそらる先生…





…


ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ








…





まだそらる先生の香りが私から香っている




『はぁ…キス…しちゃった』









顔が赤く染まっていくのをゆっくりと感じる…









…

評価、コメントよろしくお願いします

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