50、突破口 ページ11
zmside
Aからの思わぬ情報に胸が高鳴る。
まさかこんな初手で楽しめる戦闘ができる事になるとは。
思わずにやければ、シッマとシャオロンがこちらを見て、うげっと顔を顰めた。
「なんやゾム。ニヤニヤしおって」「気持ち悪…」「なんやお前ら餌食になりたいんか？」
爆弾の導火線に火をつけるフリをすれば、即座に青ざめていく2人。
あー面白い面白い。
そう言って、前を向こうとした時、遠くで動く人影が見えた。
「シッマ、シャオロン！！」
そう呼びかければ、2人も察したらしい。
俺と同じように後ろに大きく飛び退いた。
飛んでくるのは手榴弾。先程の場所にいれば一溜りもなかったろう。
「あっっぶな！！手榴弾部隊かよぉ！」
「ええやんけええやんけぇ！楽しくなってきたわ！！」
シャオロンがちっと舌打ちして、シャベルを担ぐ。
シッマはゾクゾクしているらしく、恍惚とした瞳でライフルに弾を入れていく。
「ちょっと待っといて！俺楽しそうやし行ってくるわ！！」
「あ、ちょ、ゾム！？」
シャオロンの静止も聞かずに、俺は走り出す。
だめやだめ、そんなボコボコの手榴弾で狙っても当たらんで、俺には。
「よーいしょっ！！！」
下に向かって爆弾を思い切り投げる。
その爆発の爆風で上に飛ぶ。
そして風に乗って、部隊の近くまで行く。
「うーん、上手くいった方やな！」
ひとりでにニヤニヤした後、俺は部隊に向かって、特別にお気に入りな特大の爆弾をぶん投げた。
大きい音がして、辺りが静かになる。
「まずは第一突破やな！！」
1人でふんぞり返っていれば、後から来たシッマとシャオロンに、アホか！と頭を叩かれた。
楽しそうだったからつい…！
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杠葉 - 初めまして、とても素敵な作品でした…！占ツクの小説で初めて泣いてしまいました。これから全力で応援させて頂きます…！ (2022年1月22日 3時) (
レス) @page40 id: 2d4f53e34e (このIDを非表示/違反報告)
雲雀(プロフ) - ネイトさん» 了解です！リクエストありがとうございます！！ (2020年12月29日 4時) (レス) id: 4aed07b718 (このIDを非表示/違反報告)
ネイト - 雲雀さん» なるほど！ありがとうございます！リクエストが「帰った後にみんなに説教される」みたいな感じなのってお願い出来ますか？ (2020年12月29日 0時) (レス) id: 58c935ec98 (このIDを非表示/違反報告)
雲雀(プロフ) - 月宮さん» 月宮さん、コメントありがとうございます！これからも精進して行きますゆえ、続編も楽しんでいただけると幸いです！ (2020年12月28日 20時) (レス) id: 4aed07b718 (このIDを非表示/違反報告)
月宮 - 完結おめでとうございます！続編も楽しんで見させて頂きます！これからも頑張ってください。 (2020年12月28日 20時) (レス) id: a0f47df358 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雲雀 | 作成日時：2020年12月4日 2時
