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【ci】あざと可愛いが丁度良い ページ23

「せーんぱいっ!」

自販機の前で頭を悩ませていた私にいきなり飛びついてくるこの男、後輩のチーノである。
付き合っているとかではない。断じて。

『うっ、いった。何。』
「うわ相変わらず冷めてますねA先輩。
だから女子力がゴミクズって言われるんですよ!」
『え何この後輩怖い。』
いきなり抱きついてきたかと思えば暴言吐いてくる泣きそう。

「まあ、そんな先輩も俺は慕いますけどね!」
『頼んだ覚えはない。』

落として上げるの下手くそすぎるだろ。

『で、今日は何たかりに来たの?』
「わっ!A先輩話が早くて助かりますわぁ〜。この三ツ矢サイダー買ってください!」
『へいへい』

つくづく私も後輩に弱いなぁなんて考えて、三ツ矢サイダーのボタンを押す。
出てきたペットボトルを嬉しそうに取ると、すぐに蓋を開けて飲むチーノ。こういう所は可愛い。
てか喋んなきゃ可愛い。

「先輩も飲みます?」
どこかニヤニヤしたようにこちらにサイダーを差し出す彼。なんか狙ってるだろ、

てか飲んだら関節キスになるじゃん。
そう思うと、自然に頬に熱が集まる。

「わっ!ほっぺまっかぁ!照れてるんですか?それとも、」

関節キス、意識しました?

私の耳元でわざと小声で囁くチーノ。わざとやってんじゃん。処す。

『マジムカつく、なんなの、』
と振り上げた拳は、彼の一言によって振り下ろされることは無くなってしまった。

「別に俺、A先輩と関節キスしたいんすけどね!」

そんじゃまた!と爽やかな笑みを浮かべ走り去っていくチーノに、私は思わずキュンと来てしまったのは…。

チーノには絶対言ってやんない。



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shp「お前大先生バリにキモイことすんやん」
ci「えっうそぉ…」
ut「そのセリフ俺のセリフやと思うわチーノ」

【tn】beautiful Xmas→←【tn】蜜は甘く溶ける



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作者名:雲雀 | 作成日時:2020年12月3日 3時

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