第121話 byウィル ページ32
音を立てたダクトの方を見るとポロリと小さな機械のような物が落ちてくる。
慌ててキャッチすると、ダクトの小さく空いた所から人の顔が見えた。
僕が見ている事に気付いていないのか、その人物はザザっと音を立てながらダクトを閉めそのまま何処かへ行ってしまう。
「…これは…インカム?しかもアルさん印…」
インカムを手に取り色々な角度から眺め、電源ボタンを探し出す。
伸びきった爪でカチとボタンを押せばすぐさまジジジッと音が鳴る。
「あーあー、こちらウィル。近くに幹部はいる?」
情報管理室に繋がったインカムに声をかける。
僕の連絡を受け取ったのは一般兵士だったらしく、分かりやすく動揺している。
「うぃ、ウィル総統…!?わっ分かりました!ただいま幹部様を読んできます!」
「うん、頼んだよ。出来れば…クロにお願い」
ピーとインカムから音が流れ、一般兵士がクロを探しに行った事が分かる。
それから数秒後、インカムからクロの声が流れる。
『おい、ウィル!おま、今まで…』
「クロー!お説教は後から聞くから!僕のインカムをみんなに繋げてくれない?」
うぐっ、と不服そうな声を漏らしたクロだが僕の言うことを素直に聞いてくれた。
流石!サンレームの幹部だ。
さて、そろそろ僕たちのターンか。
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時空のラテ(プロフ) - 皆様お久しぶりです。ようやく更新です。 (6月10日 14時) (レス) @page46 id: 12bfae36c2 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉@低浮上 - 梅雨瑠さん» こちらも…!ありがとうございます! (2020年10月18日 20時) (レス) id: 91c6fa7187 (このIDを非表示/違反報告)
梅雨瑠 - 更新頑張ってくださいね!←読者 (2020年10月18日 9時) (レス) id: a2731c2f1a (このIDを非表示/違反報告)
らなこな@新しく始めました!(プロフ) - 臨海凛師さん» ふぁ!?読者様からのコメント...!読んでくれてありがとうございます! (2020年10月18日 8時) (レス) id: 6e36cc4795 (このIDを非表示/違反報告)
臨海凛師(プロフ) - 更新頑張ってください(読者) (2020年10月18日 6時) (レス) id: ad2c0a2c17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サンレーム国幹部一同 x他3人 | 作者ホームページ:無い。
作成日時:2020年1月10日 22時