【続編！】 とある軍の幹部事情！

第84話　byクロ ページ43

注射は(やり過ぎて)馴れている為、捕獲班の一人として『注射嫌い同盟』の奴等を生け捕り
……じゃなかった、薮医者の所へ連れて行こうと追いかけている。

「いーやーだぁぁぁぁ！！」
注射嫌い達が子供の様に叫ぶ。

そう言えば居たな
病院の待合室で「注射、打ちたくない！」って喚いている小さな子と、「じゃあ、もっとしんどくなっても良いの？」と言って宥めているお母さん……

ﾊｯ……今のコイツらに似てる！！

「ナガンレアー、注射か書類どっちが良い？」
「どっちもイヤァァァア！！」

………チッ。←

曲がり角に差し掛かった時に少し後ろを走るルヴァナにペースを合わせる
「ルヴァナー！」
「はい？___って、クロさん！？」

ルヴァナを担ぎ窓から飛び出す。
悪気はないが悪意はある。

窓辺のちょっとした出っ張りに向けてワイヤーガンを放つ
引っ掛かけて、振り子の原理だっけ？まぁそんなやつを使って中に入りウィル達の前に着地した。

後ろにはレイブン、前には早急からバチバチ鳴っているスタンガンを持ったルヴァナと私がいる。

「注射だけは嫌だ……！！」
「何を言っているのですか？直ぐに終わりますから！！」
ギャアギャア喚く(ウィル)注射嫌い同盟。
捕まえようと必死な(ルヴァナ)捕獲班。

……なんかコレ、楽しい……！

んー、でもそろそろ本気で終わらせないと日がくれるかも知れないな
「注射ヤダ！」
「ルヴァナのスタンガンで気絶してる間に終わるって、それか電気椅子に座るか？」
「死んじゃう！！」
「じゃあ、書「書類もヤダ！」おい、いい加減縛り上げんぞ？」
「ピェ……」
涙目のナガンレアを脅すが私も色々と大変なんだよ
「ピェ」はコッチの台詞だ


なんか全然捕まえようとせず笑顔で追い込むレイブン。
バリバリ怒っていらっしゃるお母さんみたいなルヴァナ。

今日の二人は本っ当、怖い！！

そんなことを考えているとウィルがウルウル(？)と此方を向く

お、ついに腹を括ったか？
「なぁ、クロ…今回だけ見逃して！！御願い！」
手を合わせて頭を下げるウィル
見逃す訳無いだろが。

まぁ、
「……良いよ「え！？」って、言うと思ったの？」
ふーん、上げてから落とす。楽しい！
「酷い」やら「書類千切る」など言っているが知らない
私は悪く無いんだよ♪

「こうなったら…！！」
ナガンレアが何やらポケットから緑の塊を取り出し『栓を抜く』

たちまち辺りは白い煙で覆われ姿が見えなくなった。

逃げられた！

＊＊＊＊＊
いやぁ、皆さん怖いw
(↑採血&点滴で過呼吸になりかけた人)

第85話　byルーシュ→←第83話　byウィル

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す