りょうかたおもい ３ M.I

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そう言って口を尖らす瑞稀くんを見て気づいた。









…これは嫉妬なのかな、










「えー…かわいい…。」


「…なに急に。」









おっと、また思ってたことが口に出ていたみたいだ。









「かわいいとかそうじゃなくてAはしもっちゃんのこと大好きでしょ、って話してるの！」


「涼くんのことは好きだけど瑞稀くんに対する感情とは全然違うよ。

…なんだろう、家族みたいな感じ？
一緒にいると安心するんだよね。
瑞稀くんは安心ってよりは…ドキドキ、する、のかな。」

「…当たり前でしょ。

家族ってのも微妙だけどこれで俺と同じ好きだったらはしもっちゃん今日で人生終了だから。」









…可哀想な涼くん、理不尽すぎる理由で人生終了だなんて。









怖いことを言いながらも私の答えにそっかそっかドキドキするんだー、とどこか満足気に見える彼はいいこと思いついた！と目を輝かせた。









「Aは俺のこと瑞稀くんではしもっちゃんのことは涼くんって呼ぶでしょ？
呼び方変えれば同じって感じしないし呼び方変えてよ。


…うーんどうしよ、橋本さん、とか？」


「急にすっごい距離できたね。」









もしいきなり橋本さんとよんだら、とその時の涼くんのリアクションが容易に想像できて笑いが止まらない。









絶対一時停止してからなんでなんで！？って騒ぎ出すと思う。









「わかった、じゃあさ、俺のこと瑞稀くんじゃなくて瑞稀って呼んでよ。」

「……え。」









呼び方変えてよって言われた時に呼び捨てにしてよ、って言われるんだろうな、とは思ったけど実際言われるとこれは難易度の高い問題。

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