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「…え、違う?」
何が?と尋ねる瑞稀くんをまだ涙の溜まっている目で真っ直ぐに見上げる。
…あぁ、1年生の時からずっとこんな風に彼の視界に入りたかったんだよなあ。
今、この瞬間だけはずっと想っていた彼の瞳には間違いなく私しか映っていない、そう思うとまた溢れそうになる涙を必死に抑えて私の3年間の想いを伝える。
「…私ね、1年生の時、宿泊研修のクラス対抗運動会で隣に座ってた瑞稀くんの笑顔に一目惚れしたの。
最初は本当に見てるだけで満足で、今思えばファンみたいな感情だったのかもしれないんだけど、ずっと見てたからこそ瑞稀くんの優しいところとか努力家なところとか、どんどん中身が見えてきて、気付いたら四六時中瑞稀くんのこと考えてて、頭が瑞稀くんでいっぱいになるくらい好きになってた。
それでね、ずっと話したいって思ってたから3年生で同じクラスになった時は本当に嬉しくて…まあ、最初は恥ずかしくて全然話せなかったんだけどね。
席が隣になった時はもうこんなに幸せでいいのか、ってくらいで絶対話そうって思ってたから瑞稀くんから話しかけられた時はもう舞い上がりそうなくらい嬉しかったの。
正直学校祭の準備の時他の女の子と楽しそうに作業してる瑞稀くんを見て彼女でもないのに嫉妬もしたりして、辛いことだって沢山あったから諦めようとしたことも何回もあったけど、でも、どうしても好きでいるのを辞められなかった。
…って、なんか長すぎた気がするけどこれが私がずっと伝えたかった3年分の想い、です。」
「…A…。」
「瑞稀くんあのね、
私も瑞稀くんのことが好…っ!」
最後まで言い終わらないうちに強く引かれた腕。
―次の瞬間、私は瑞稀くんの腕の中にいた。
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あや(プロフ) - 嬉しすぎます!ありがとうございます! (2019年12月28日 22時) (レス) id: 932c67e408 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - あやさん» はじめまして!ありがとうございます!今のところ付き合ってからのお話を番外編に書こうかなーと思っています!なんかリクエストがあったらTwitterまでお願いします (_ _*) (2019年12月26日 14時) (レス) id: 94b7ce129f (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - みぃさんはじめまして!このお話しもっと読みたいです(;_;)付き合ってからのお話しもぜひ書いてください! (2019年12月26日 1時) (レス) id: 932c67e408 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 美李愛さん» 2年ですか!これからも楽しんでいただけると嬉しいです!! (2019年12月24日 21時) (レス) id: 94b7ce129f (このIDを非表示/違反報告)
美李愛(プロフ) - 瑞稀くんは2年位好きだけど最高です! (2019年12月23日 19時) (レス) id: 0382d94ee9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みぃ | 作成日時:2019年12月14日 21時