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「ほんとにめんどくさいカップルだよね、Aちゃんと瑞稀。」
「…どういうこと?」
私の質問には答えず、俺逃げようかなー怒ったあいつ怖いし、とニヤニヤとスマホを見ながらぶつぶつ呟く涼くんに謎が深まる。
「まあ、まだいいか、時間ありそうだし。」
「…?」
「Aちゃんさ、クリスマス前に瑞稀に何かしなかった?
なんかあいつが怒りそうなこと。」
「…してないと、思うけど。
どっちかと言うと今は私が怒ってるんだよ?」
「いや、そういうんじゃないんだけど…」
涼くんの言うことはたまにわからない。
私が瑞稀を怒らせるようなことをした覚えはないし、今怒るのは普通準備万端になってからやっぱり無理、とドタキャンされた私の方に決まってる。
「…知らないよ、瑞稀なんて。
楽しみだったのは私だけだったみたいだし、今日は作ちゃんと楽しむから。」
「お、やったー、じゃあA1日彼女だねー。」
「イルミネーションでも行く?」
「いいねえ。」
私達の会話を聞きながらあーもうやばいことになるよ、と涼くんが呟いたのと、私達のいた喫茶店のドアが勢いよく開けられたのは同時だった。
「A。」
後ろから聞こえた声からさっきの涼くんの言葉の意味がわかって、今入ってきたのが誰なのか、私の居場所を教えたのが誰なのかも全部理解する。
「こんなとこで堂々と浮気?」
背後に立つ彼の声のあまりの冷たさにその場の空気が凍った。
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あや(プロフ) - 嬉しすぎます!ありがとうございます! (2019年12月28日 22時) (レス) id: 932c67e408 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - あやさん» はじめまして!ありがとうございます!今のところ付き合ってからのお話を番外編に書こうかなーと思っています!なんかリクエストがあったらTwitterまでお願いします (_ _*) (2019年12月26日 14時) (レス) id: 94b7ce129f (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - みぃさんはじめまして!このお話しもっと読みたいです(;_;)付き合ってからのお話しもぜひ書いてください! (2019年12月26日 1時) (レス) id: 932c67e408 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 美李愛さん» 2年ですか!これからも楽しんでいただけると嬉しいです!! (2019年12月24日 21時) (レス) id: 94b7ce129f (このIDを非表示/違反報告)
美李愛(プロフ) - 瑞稀くんは2年位好きだけど最高です! (2019年12月23日 19時) (レス) id: 0382d94ee9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みぃ | 作成日時:2019年12月14日 21時