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「あ、作ちゃん。」
「え、どうしたの?瑞稀は?」
「…振られた。」
「は!?」
耳が痛くなるほどの驚きように少し笑いが零れる。
「あ、嘘です。」
「…何その笑えない冗談。」
「デートは振られたかも?
ドタキャンされちゃって暇だからそっち行ってもいい?」
「…え、それはいいけど…。
瑞稀に怒られないの?」
「知らない。
ドタキャンしたのあっちだし。
しかもさっき、私の準備がちょうど終わった時に。」
「怒ってるねー…。
いいよ、俺らは今駅前の喫茶店にいるから。」
クリスマスに1人なんて暇だもんね、と珍しく優しい作ちゃんが教えてくれた喫茶店に向かう。
カランカランと言う軽やかな音に奥に座っていた作ちゃんと涼くんが振り返ってこっちこっち、と手を招いた。
「お、今日なんか可愛い。」
「…ありがと。」
「なんてね、瑞稀に言われたかったよね。」
「……。」
「まあ元気出しなよ。」
「…なんか涼くんが優しいのはわかるけど作ちゃんが優しくて怖い。」
作ちゃんって絶対元気出しなよ、って言うよりは傷抉るほうだと思うし、と続けると頭のてっぺんに鈍い痛み。
「そんなこと言う人にはグリグリの刑だ…!」
「痛い痛いごめんごめん!」
容赦なく頭をぐりぐりと抑えつける作ちゃんの手から逃げ惑っているとスマホを見ていた涼くんの口角が少し上がった。
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あや(プロフ) - 嬉しすぎます!ありがとうございます! (2019年12月28日 22時) (レス) id: 932c67e408 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - あやさん» はじめまして!ありがとうございます!今のところ付き合ってからのお話を番外編に書こうかなーと思っています!なんかリクエストがあったらTwitterまでお願いします (_ _*) (2019年12月26日 14時) (レス) id: 94b7ce129f (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - みぃさんはじめまして!このお話しもっと読みたいです(;_;)付き合ってからのお話しもぜひ書いてください! (2019年12月26日 1時) (レス) id: 932c67e408 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 美李愛さん» 2年ですか!これからも楽しんでいただけると嬉しいです!! (2019年12月24日 21時) (レス) id: 94b7ce129f (このIDを非表示/違反報告)
美李愛(プロフ) - 瑞稀くんは2年位好きだけど最高です! (2019年12月23日 19時) (レス) id: 0382d94ee9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みぃ | 作成日時:2019年12月14日 21時