それから数日4 ページ14
沖田side
沖田「近藤さん〜ここに、クソマヨラー来てないですかぃ?」
土方「その万事屋が、アイツをみたらしい。」
沖田「っ…」
部屋の中から聞こえる土方の言葉に
襖を開けようとした手が思わず止まる
近藤「トシ…その話、総悟には…」
土方「伝えちゃいねーさ。
……Aが吉原に……
気がつけば、万事屋の前にいた。
気が気じゃなかった
2年前、あの事件をきっかけに
姿消しやがって…
******
ピーンポーン
新八「はーい、、、沖田さん!?」
沖田「旦那いるかぃ?」
銀時「来ると思ってたぜぇ。沖田君よぉ」
頭をポリポリかきながら
部屋の奥から出てきた銀時
新八「こんな所で立ち話もあれですから、中へどうぞ」
万事屋一の常識人である新八が
少し重苦しい空気を遮る
部屋の中へ入り、ソファーに腰をかけると
直ぐに新八がお茶を運んできた
沖田「……ところで旦那ァ、Aを見かけたってのは本当ですかぃ?」
席につくなり銀時に問いかける
銀時「あぁ、この目でしっかりとな」
沖田「そうですかぃ、、2年間もどこほっつき歩いてたんでぃ」
銀時「……」
神楽「……なんでAは女なのに真選組にいたアルか?」
神楽が重たい沈黙を破る
沖田「Aは俺ら3人が武州にいた時、近藤さんが拾ってきたんでぃ。一言で言えば"家族"みてーなもんでさァ。」
銀時「昔の事なんざ忘れちまったとよ。あいつ」
沖田「そりゃ都合がいいや」
無理やり笑顔を作っているのだろう
表情がどこか寂しそうだ
新八「Aさんを、迎えに行かないんですか…」
沖田「…相手は宇宙最大の犯罪組織"春雨"でぃ、俺ら真選組が下手に動くわけには行かねぇんでさァ」
新八「そんな…」
沖田「それに…春雨へはAの意思で行ったんでぃ。誰にも止める権利なんてありゃしねーんでさァ…」
銀時「……」
沖田「旦那ァ、ありがとうございやす。クソ土方が青筋立ててちゃ困るんで帰りやすわ、、」
新八「沖田さん!!!」
呼び掛けに振り返ることなく、万事屋を後にした
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作者名:フルーツポンチ侍 | 作成日時:2019年10月31日 23時