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ワケが1個 ページ2

____ピチチチ...

『____ん、』


ふぁ...、眠。今何時だ?


いい匂いが漂ってくる。


すると、リビングから声が聞こえてきた。


奏「お〜い、A、朝ごはんできたから来な〜。」


あぁ、このいい匂いは朝ごはんの...


重たい体を起こさせた。


『わかった』


リビングに着くと、七音と花音が椅子に座っていた。


七音「あ、A姉、おはよう」

花音「A姉、おはよぉ〜...」


2人は私に気づくと話しかけてきた。


『あぁ、おはよう。七音、花音。』


カナ兄が朝ごはんを運んできた。


『私、箸持ってくるね』


私は早足で食器棚まで行き、4人分の箸を取る。

あ...花音はフォークの方がいいかな。


『カナ兄!箸持ってきたよ。食べよ』


奏「お、A、ありがとうな〜」


私とカナ兄が椅子に座ると、七音達は手を合わせた。


奏「じゃあ、“いただきます”するぞ〜」


『「「「いただきます!」」」』


私達は喋りながら朝ごはんを食べていった。


『...んじゃ、私着替えてくるから』


カナ兄が“お〜”と気の抜けた返事をしてきた。



________。


『...よし。』


鏡の中の自分を見て、そう呟いた。


『カナ兄〜!!もう行けるよ!』


そう叫んで、玄関へと歩いて行く。


ダダダ...


七音「あっ、花音!走っちゃダメだよ!転んじゃう!」

花音「はぁい。あっ、A姉!」


『はいはい、落ち着いてね』


花音が走ると本当に転びそうで怖いわ。


奏「じゃあ、行くか〜」

花音「れっつ、ごぉー!」



え、どこに行くかって?

...幼稚園だよ


ちなみに七音とは家で別れた。

さすがに七音まで幼稚園に行ってたら遅刻しちゃうからね。


幼稚園についた瞬間、花音が走り出した。


『あっ...!』


花音「美咲ちゃーん!」


あぁ...友達の所に行ったのね。


先生「Aちゃん、奏くん。
花音ちゃんはちゃんと面倒見るからね。」


『毎度毎度、ありがとうございます。』


この先生は、花音のクラスの先生だ。


『...じゃ、カナ兄、学校行こっか』


奏「おぉ〜」


そう言いながらカナ兄は煙草を手に取り火をつけた。



『____そう言えば、昨日陽平が言ってた転校生って、私のクラスにくんだよね。』


奏「え、そうなのか〜?初めて知ったぞ〜」


それは、カナ兄がちゃんと話しを聞いてないから...


『どんな子か、気になるね』


奏「...珍しいじゃねえの。興味を持つなんてよ〜」


『...まぁね』

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作者名:小林 | 作成日時:2018年10月20日 14時

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