三十九話:江「君、本当に未来が見えるの?次僕がどんな行動するか判る?」貴「えぇ……行動内容によりますかね」江「ふーん」 ページ40
電車に揺られ、無事に現場に着いた敦君と私は一言。
中「本当に判らないとは……」
貴「ねー……びっくりしたね」
驚いたことに、乱歩さんは本当に電車の乗り方を知らなかったのである。
この人普段どうやって生活してるの?まさかどこへ行くにも全部徒歩とかじゃないよね?
彼は1人で生活できているのだろうか、と考えている私をよそに乱歩さんは刑事さんに声をかける。
江「ん、きみ誰?安井さんは?」
「俺は箕浦。安井の後任だ」
言いながら刑事さんは懐から警察手帳を取り出して見せる。
ほー、刑事さんって本当にポケットから手帳取り出して見せるんだ。
なんて感心していると、刑事さんが私達を睨みながら
「本件はうちの課が仕切る。貴様ら探偵社は不要だ」
などと言うではないか。
思わず私は敦君と顔を見合わせる。
これどうするんだろ?大人しく帰るの?
悩んでいる私達を余所に、乱歩さんは両手を腰に当てて胸を張った。
江「莫迦だなあ。この世の難事件は須く、名探偵の仕切りに決まってるだろう?」
わぁ……凄い自信(´`:)
これで失敗したらヤバいのでは?大丈夫なの??
そんな乱歩さんの発言を気にもせず、刑事さんは、ふい、と顔を逸らした。
「フン、抹香臭い探偵社など頼るものか」
江「何で」
「殺されたのが──俺の部下だからだ」
その言葉が合図だったかのように、制服姿のお巡りさんがシートをバサリと退かす。
そこには、傷だらけで濡れている女性が横たわっていた。
「今朝、川を流れている所を発見されました」
江「…………ご婦人か」
乱歩さんが帽子を取って、胸元に当てた。
その様子を横目に見ながら、横たわる女性を見つめる。
……胸から血が出ていて、コートに付いている。
それなりに流されたのか、顔や手、脚など肌が出ている部分には細かな傷ができていた。
それでも体は綺麗な方だから、水に浸かっていた時間は短い、と思うけど……
これ以上は、見れない
そっと合掌して、顔を逸らした。
その時、川の近くから大きな声が聞こえてくる。
「おーい、網に何か掛かったぞォ」
声の方へ顔を向けると、刑事さん達が網を引き上げていた。
中「何です、あれ?」
「証拠が流れていないか、川に網を張って調べているのですが──」
ドラマで見たことあるやつだ。本当にああやって探すんだ……大変だなぁ
お疲れ様です(´-ω-`)なんて思っていたら
「ひっ、人だァ!」
「人が掛かってるぞォ!」
(゜ω゜)!?
人!?
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←三十八話:江「ほら行くよ!案内宜しくね!」貴「よ、宜しくって……私分からないんですが」
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ゆ - 終わり!?よければ続きを書いていただきたいです! (8月4日 16時) (レス) @page40 id: c79aedafe2 (このIDを非表示/違反報告)
アミィ(プロフ) - 続き楽しみです! (2022年11月20日 19時) (レス) @page40 id: c9eebc8f54 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - すごく面白いです! (2020年5月27日 15時) (レス) id: bb617ea598 (このIDを非表示/違反報告)
柊まふ(プロフ) - 面白いです!続きが気になります! (2019年6月25日 18時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
りぼん - 国木田さん大好きなんでオチ希望です! 続編全裸待機 (2019年5月5日 1時) (レス) id: b54d609d72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宮野 x他1人 | 作成日時:2017年2月16日 16時